脳が貯めこむストレスが減ればうれしくないですか?

一昔前に、【ヒーリング・バックペイン】という本が流行りましたね。


私も持っています。


こちらの本の著者、サーノ博士。


バックペイン(=背部痛)を癒やす方法として、
怒りの感情などネガティブな感情と背部痛との関係性があることを認め、
背部痛の痛みを取り除くときに感情により痛みだした脳のストレスがあるとき。
こちらを低下させていくことで成果がでるという。


つまりずい分前からアメリカ等では椎間板ヘルニアの原因は脳ストレスによるものとされています。


人は殴られたり傷つけられたりするときに痛みを感じる脳のエリアと、
社会的に恥をかいたり痛手を追ったりしたときに痛みを感じる脳のエリアは同じ場所なんですよね。


だからそのような理論も成り立つのも不思議ではありません。


『緊張性筋膜炎』という言葉を、
私はこの本で初めて知ったのではないだろうか?
精神的なストレスが脳に伝わり筋緊張を強いて、
それが痛みに転化していく。
だったら、そのような人間関係状や社会環境からくる問題から生じた背部痛をやっつけるのに。
いくらもんだり圧したりしても、
主たる原因から話がそれている。


そう言われてもしかたがないだろう。


ただ、、、日本人の姿勢の悪い方々が年々増え続けていて、
姿勢の悪さからくる姿勢筋の筋緊張を強い続けて起きた背部痛もかなり認められるので。
その部分においては緊張性筋膜炎の痛み分は改善したとしても、
筋肉をオーバーユースしすぎて炎症が起きたり血行不良を起こす筋肉エリアを多く持ち、
痛みがなくとも問題が内側には置き去りにされているとき。


私にはそのように言えるだろうお客さまを観て、
ケースバイケースだったが施術にも一理あると。



要するに
脳のストレスと肉体のストレス。
それらは複雑に交じり合うものだが
ある程度、どのような状態であるか
個人の心身を分断していく過程でわかるのだが
脳のストレスを低減させるマインドフルネスな選択をしていったほうがいい人もいるのです。


だったら、
脳のストレスを低減させるセッションを選択したり
体のストレス(しこりやそれからの炎症などの)問題部分を低減させるセッションを選択する。
またはその脳のストレスと体のストレスを低減させるそれぞれのセッションを、
それぞれの人のニーズにより割合を選択してセッションを受けていくというのもいいのかもしれない。


それぞれ必要なものを選べればいいのだろう。


ただ現状ではかつて私は施術をまずは肉体レベルの問題の根っこを取り除ける力が必須だと選択したことで、
意図的に脳に蓄積されるストレスについては、
施術場で手を出そうという考えを意図的に排除してきました。


どちらかが一本、真を捉えられたときにはもう一つのものも、
容易に真を捉えることができるようになる。
同時に両方を要領よく学んで成就できるほどの能力は私にはない。
私はそのように自己分析をしていたから、、、。


なので今年の3月から8月までコーチングスクールに通ったのは、
少しずつ施術の要点が把握できてきた実感を得られたからです。
むろん、施術の奥深さは容易に掴みきれるものではないのです。
自分の目標値がクリア出来たかを問えば、60点はいったはず。



そんなことを考えている昨今。



もうかなり前から
個人的にずっと以前から気になっていた西洋の方のセラピーがありまして。


今はまだ、あまり突っ込んだ話をする段階ではないのですが、
私にとってみれば興味深いこと、この上ないものでして。。。


どういったものかといえば、


体の特定箇所をごくごくゆるい圧をかけることで脳を癒やす。
副交感神経を優位にさせる反応を起こさせることで、
脳に感じた行き過ぎた交感神経優位をゆるめていく。


セッションの時間は15分〜60分といいます。
圧は大変にジェントリーな感じのタッチで、
子供からお年寄りまで安全かつ快適です。
それでいて即効性が期待できるようです。


そのようなセラピーです。 ^-^


なんだか私が日ごろしているものとは、えらい違いです。


ただ私自身、なぜだか、
こちらを創った人の顔写真を見た瞬間に、
勝手にこの人のセラピーはものにしたい!


是が非でもそうしたいという感情が出てきた。
めったにないことなんですが、


いまは内容が少し見えてきて
こちらのセラピーが学べれば
重要な転機が起こるような気がしています。


実質的には単純なる野生の勘で、
以前から意識していたのですが。


というだけでして、、、。 ^-^;


私がかつて入手してきたそちら関連の洋書では、
やり方の意識がごっそりぼやけていたように感じられました。


おそらく中途半端に施術のノウハウを頭に詰め込んでいるから、
理詰めで考えてしまう癖がついていまして
施術の道理が腑に落ちるところまでいかず、
どうも、、、不可解な様子で手が出せない。


そのような感じでした。


私が英語が苦手でして。
そこに問題があるのか?


ただそれだけじゃないような気がして、
手に入れた本をみればやり方があるし、
YouTubeには影像がかなりあるのですが、
どうも実際にやってみる気になれないのです。


いつもならば、なんらわけがわからなくとも資料を元にとにかく自分の体で実践して分析して・・・
という主義の私もなんだかやり方が書いてあったとしても真似しようと言う気にもなれませんでした。



ただそれがちょっと、状況が変わってきたようです。



先日、たまたまそちら関係の日本のアマゾンでは入手できない本を手に入れました。


すると、、、「あっ、なんだ。なんとなく飲み込めそうな雰囲気があるぞ!」


という、トライするのにも前向きな印象をそちらの本から受けまして。
それで最近は、少しずつそちらの本を眺めている次第です。 ^-^




実はこちらのセラピー。


興味深い成果があるようです。
脳梗塞により倒れられた方が、
こちらのセラピーを受けると、
状態にもよるだろうが改善する率が高そうだという。


脳梗塞により体の動きが制限されてしまった場合には、
早期であれば麻痺をした身体機能が改善するものだが、
時間が経過しすぎればそれが難しくなるといいます。


ただそのような慢性化したケースでも、
それなりによい成果が出るといいます。
そんな調査結果があるようです。



来年になればその流派のセラピーを日本でも受けられるそうですから、
私も数度、そのセラピーを体験をして、スクールで学ぶかどうか熟考。


ただ、
それ以上にすでに臨床例が多いセラピストがセッションをしていただけるようなら、
ずいぶんしあわせを感じていただける方々が増えることだろうと思う。
そのような具体的な状況を見てから、私が学びだすのでも遅くはない。


いつもは多くの施術のノウハウを学ぶときには、
施術上で実際に使うことはないつもりで学ぶが、
この度は、納得できれば活かそうと考えている。


私はハードな圧の施術をメインにしていますが、
やがて身体能力は衰えていくことでしょうから。


それでも十分に今まで培った臨床的な見立ての力は健在でしょう。
だったら、そのときを見越しておくことも大事になるでしょうね。


ソフトな施術法を身に付けるなら、
そのようなステップを進むという選択枝を持つこともできるかもしれませんね。


私が現状の自身の独自開発をしていった圧の創り方は、
自分が一番欲していたシンプルな体との向き合い方でした。


それは信念を曲げずに、
自分なりの気づきを蓄積してノウハウを構築してきたので。
自分にとって最も馴染み良く細部にわたって裏も表も解る。
私には、これ以上、安心できる施術ツールはないでしょう。


そこをさらに補完していくことで、
守備範囲を広げるにはどうするか。


そこをこの数ヶ月で家で悩みつつ
可能性を増す選択枝を考えている。


この上記のぼかしてしまっているセラピーも、
そのうちの有力な候補のひとつです。


今は少しずつ仮説を立てて検証して、
実証から学んでいるところです。


大好きな散歩も封印しています。 


コーチングスクールに通ったので、
そのスキルを自分に使っています。



そこではどのような手技をしたいのかという方法論ではなく、
そもそもどのようなことを自分がしたいのか目的論で捉える。


なんら制約がなかったら、私は一体何をしたいのだろうか。。。


その言葉を繰り返し述べては答え、述べては答える。
それを脳のなかがすっからかんになるまで繰り返し、
そのような思いのままの世界を想像して浸ってみる。
そして「よーし、これならやりがいがありそうだな」と、
身震いするような体験を想像のなかで実感してみます。


それは自分が何に意識の根底があるか、
根っ子を掘り起こそうとする行為です。



イデアの中には理路整然というより、
突飛なことを考えてしまうこの頃です。


ただしひとつのキーワードがあります。


それはコーチングスクールで教わった、
共同体感覚。


人は、もし肉食獣がいるようなアフリカの草原で一人で暮らすには弱すぎる存在です。
弱い人間の生き残るすべは、相互に協力して生きていこうという戦略をとるしかない。
そこからの出発。
そしてすでに自然をも制御しようとする力を持ったかのように思う人間の驕り高ぶる。
そんな気持ちは多くの自然災害から錯覚だと思い知らされます。
社会上では経済的危機という自然界にはなかった新たなる状況も生まれてきています。



一人ひとり、折れやすい一本の矢ではいられずに、三本の矢となり安定しようとする。


そのような他者との関り合いを深めるきっかけを、
施術をするものならばどのように持ちかけるのか?


そう考えれば、
学校や家庭内、職場等で相互マッサージをするようなきっかけを作りたいものだな。
マッサージを学ぶ過程で人体知識を深め、
合理的に体を操作する技術を学ぼう。
そして脳のストレスを低減するマインドフルネスな方法を実践する。
そんなきっかけを体験から得ていければ。。。


それは、常々考えていることでありますが。




昨日、10年位前に買った数冊だけ手元に残していた『Massage Magazine』を、
処分するため整理していた。


昔は、渋谷のタワーレコードの洋書売り場にいって、
この雑誌を手に入れるのがたのしみだったんですよ。
異国の情報が目白押しでしたし、
当時のマイオファッシャルセラピーのような言葉に、
胸踊らせて眺めていたのを思い出します。


こちらのマガジンを買っていなければ、
現在の私の施術はなかったでしょうね。


さすがに日本でも古くなった記事の羅列に見えてきそうだが。
いやいやどうして。


いまだに私には目から鱗が落ちるところもあって読み返していた。。。



そんな折に、その本の中の一冊の一ページに、
オランダの学校で子どもたちがマッサージをしている写真。
一ページを割いているところがマッサージマガジンらしい。


Students Benefit From In-Class Massage
というタイトル。


Students Benefit From In-Class Massage.jpg


そのような姿に、
日本の子どもたちが置き換わってくれていたとすれば。


そのようなことを政治の力で、かなえてくれる政治家。
出てこないものだろうか。 ^-^;


またはNPOとかどうやって作ればいいのかわかりませんが、
組織化して学校に通う子どもや職場や地域関係の大人たちの、
それぞれが健康状態を長く快調に保とうとする自衛のために。


私には今回私がいいなと思っているセラピーの原型が活かされないだろうか?
と実現性は乏しいことでしょうが勝手なことを思い願うところです。


現代日本に生きる私たちは、
脳のストレスを多く抱え込んでいる。
抱え込みすぎているといえるだろう。




それは私自身がそうですから幻想としてそう思えてしまうのでしょうが、
私もあなたも(おそらく^-^;)同国の日本人だからこそ、
脳のストレスの蓄積したものがさっぱりなくなった人たちが日本全国津々浦々。



そんな近未来、
なったら面白くないですか? ^-^


そんな人達が増えたな〜となれば、
私もそれにつられてがんばれます。