精神的ストレスからくる自らの反応を目の敵にせず、ありがとうと言お

ストレスとは?



 『生体に、外傷・中毒・寒冷・伝染病・精神的緊張などの刺激が加わったとき、生体の示す反応。
 俗に、精神的緊張。』


ということだそうです。



ストレスという精神的緊張は生理的に意味ある現象です。
ストレスがかかるような事態や状況のままでいつづけては、心身が持たないんです。


肉体的にかかるストレスで例えれば、
虎のいる未開の地で、
いきなり会いたくなかった虎にできわした時。


虎に襲われそうになった瞬間、
「逃げるか?戦うか?」の選択的な計算をおこないます。


交感神経が、スイッチオン状態になるなるときに肉体的反応は、
そのとき背中が総毛立つような反応がきまっておきるのですね。
起立筋や臀筋等の背中側が固く緊張する状態になって現れる。
私たち施術をするものは、
幾度も施術をお受けいただいているお客様の場合、
起立筋部分の硬さから
ストレスの大きさや、ストレスの長期化など読む。
我ながら器用だなと思いますが、
ボディチェックをした瞬間に感じているものです。


ストレス反応によりアクセル全開にして、
逃げる場合には全速力で、
戦うならば全力で!


それをかなえるためには交感神経を活性化させること。
瞳孔を開いて一点集中を試み、鼓動を強く早くしていつも以上に動けるよう即座にチェンジするのです。
ときには火事場の馬鹿力といえそうな潜在的な力まで発揮させます。


ストレス反応では、
自動車で言えば、アクセルを急に深く踏み込んで勢いをつけて動く。
生存を確保するために磨かれてきた機能、そのものである。
アクセルを強く踏み込む、そうする裏付け理由がある。


そうやって力強くアクセルをフルスロットルで踏み込んで、
虎からの対処をかなえられたものは生き残ることになりやすい。
それに対して例えば
アクセルの踏みが甘い人はとっさの事態に対応できない人だ。
虎に対峙したとき、退治も退散もできず生存率が下がるのだ。


そんなイメージでしょうか。



自動車を運転する人でなくとも解るように、
アクセルを強く踏み込むならば燃料を多く消費する。
そのとき膨大な体内に蓄えられたエネルギーが使われていくのです。



肉体的なストレスを受けたときには、
比較的その行為をすましたあとは緩めやすい。
ほっとひといきするために、赤ちょうちんで、
いっぱい引っ掛けて仲間と愚痴り合えばいい。^-^;
肉体的ストレスから切り離されたことを知り、
そこでストレスが切り上げられる。


ただ精神的緊張というストレスを受けたとき。
こちらのほうが長期化す問題が含まれている。
厄介な状態が見て取れるようになるだろう。
実は寝ている間でも気が休まることがなく
ストレス反応が出続けていることに
本人はあまりにも気づけなさすぎる。
それは自らの高度な機能としてストレス反応を作り出している内側から作られた反応だからです。
内観力が高ければそれに気づき、胸の内側で起きる波の振幅を弱める方法を探るでしょう。
ですがすでに頭が葛藤中で、うずまき続けているときには、
相当に自己を客観視することが難しくなっている状況で居続けるものですから。
注視する必要があるでしょう。



精神的緊張が長期に渡れば起立筋等に入り込む緊張は深層まで入り込むのです。


ただしそれと同時に
体がストレス反応を生じ物事に適応対応できるようであれば立派な面もあって、
それを無視してストレス反応を目の敵にしたり怯えてしまうのは賢明ではない。



自分のなかにもうひとりの自分を仮想して、それを責めようとするなど愚かで、
自己崩壊した状態に陥っているといえるでしょう。
意外にこの自己の機能を悪者のようにみえてしまい、
ストレスの原因という本体を退治することを忘れて
自分の持つ防衛反応を敵視して解消がありえないストレス回路を創りだす。


それは実際、ストレス反応の全体像の仕組みがわかっていれば、
馬鹿げたことのように思えてくるのだが。。。


だがストレス反応事態からくる、エネルギーロスも多大に実感できるから、
いつしかストレス反応を止めなければ殺られるという恐怖心を持ち始める。



ストレスに対処するために起きた感謝すべき生理的な対処防衛反応が起きている。
そのことを気づいていてありがたいという気持ちが、
そっちのけになってしまったとき。



それからは非常に厄介な負のスパイラルに陥ります。
それはときとして命を短くするほど厄介なものです。



よくできた施術者はその変位特徴を知っているもので、
「私がこの起立筋を緩めるだけじゃ、また固くなるのが目に見えている」
という質の凝固だというのがわかる。
そういうときには、
お客様に精神的ストレスが芯に来ている様子も見えていますと、
お伝えさせていただくこともあります。


まずは精神的ストレスに覚えしものが、
こころのなかでひとつひとつのストレスとなっている事象にセルフ・コーチング。
やることを決断して、試行錯誤しつつ一喜一憂せずに進んでいるけば、
それに見合った精神的ストレスにより生まれた背中の起立筋の硬化が消えていく。



不思議な事だが、頭のなかで、
そのストレスに戦うか逃げるかの行動を決めかねてどっちつかずのときほど、
起立筋を芯まで固める反応は強くあらわれていくものです。


内臓を正常に動かせなくなったり末端の冷えやほてりなどの
自律神経の微調整ができなくなる問題が生じる人もでてくる。



それに対して、
「よし、それから全速力で逃げて助かろう」と決めた内的には戦うことをブレーキをかけた状態であったり、
「逃げてなるものか、血潮をたぎらせて傷をおっても戦い続けるぞ」と
戦うことにアクセルを全開にしたとき。
自分の進路が腹落ちし、その言葉を自分に向かってシャウトした時。
さっきまで、ブレーキとアクセルをグーッと同時に踏んだ状態から、
適量のブレーキングをするのみにするか、
適量のアクセルを踏むだけでいいのかの選択しはじめるのです。



大胆に割り切って選択の自由を取り戻したとき
さっ、と背中の筋肉が和らぎを取り戻していく。
自律神経に問題がでていたところも癒やされる。



このようにこころの状態は、よく体の状態にリンクしているものなのですね。



心理的な内観と価値観を優先させた魂レベルの進路決断のプロセスを経て、
肉体の状態を取り戻すこともできる場合もあるのですね。


そこは施術家の領域ではないので、
難しいところもあるのですが、
昨今ではマインドフルネス認知療法など、
有益な本や講座が多数見かけられます。


ストレス反応に振り回されていると思う方がおられれば、
それらを活用していただければ、結果がついてくることでしょう。



次にあげるYouTubeの映像は、
そんな内容もわかりやすく解説してくれている。



ケリー・マクゴニガル 「ストレスを友達にする方法」




最後に。


空海は病に犯される要件を次のように分析なさいました。


「 身病の要は 四大 と 鬼 と 業 なり 」


今回のブログが長くなってしまいましたので解説は割愛させていただきますが、
さすがは空海という人物。
この短い言葉に含む見識は深くまんべんないものですね。


こちらの意味について興味がある方は、
ネットで調べてみてくださいね。^-^)