相手に送りし敬意が、やがて自分にかえってくるものなのです

昨日、施術をしていてお客様と話をしていたとき。


詳しい内容や背景はお話することはできませんので、
話がぼやけたところが多くて申し訳ない。。。




とあるボディワークのレクチャーを受けていた方が、
幾度かそちらの先生にお世話になっていたとき
先生からいわれた言葉がありました。



ぼかしていうと、
「あなたに私は関心がさほどないんですけどね」
ここまでは直接的な言葉ではありませんが、
意訳するとそうとも受け止められるのです。



その言葉からは、
どうも、習いに行っている自分に対して注意関心が薄く、
それは同時に人に対しての思いや敬意を失した感じです。


実際にそちらの先生を私は存じ上げませんし、
そちらの言葉を交わす流れの経緯まではわかりません。
ですからときとして、
多忙過ぎる日々を過ごされる過労の中、
気が緩みなにげにぽろっとでてきたことばで
先生には悪意がなかったのかもしれませんが。


たとえば施術家の先生でお忙しい人の多くは、
過労から体がきつくなって
心身ともに余裕をなくしている人も多いので、
魔が差したような人を傷つける言葉を言ってしまう人もいます。
後から考えると、心にもないことをいってしまった気持ちです。
心身がつらく頭が回らなくなって
感情も苦しみだすこともあります。



ケース・バイ・ケースですが
そのようなときもあったとしても、
事実としてこころ使いや配慮が欠けていることは確かです。


私がこちらのお客様の立場ならば、
「グサッ」と胸に刺さるでしょう。


実力があるボディワークの先生であっても、
感情的に二度とお世話になりたくはないと。
そう考えるでしょう。



のだめカンタービレ」で、
千秋真一が指揮をして楽団員を指導という罵倒の言葉を浴びせていたとき、
シュトレーゼマンが「失格です!」といって、指揮を変わったとき。
楽団員のひとりひとりの様子を的確に観察し、
やさしく配慮した言葉でアドバイスを送る。



すると先ほどまで、
音がバラバラだったオケが、
まったく別のオケになったかのように鳴り出す。


いくら能力の優れたものであったとしても、
人への敬意を失うときに孤立から空回りへ。


これが先ほどまでのオケと同じオケなのか!?と、千秋真一が絶句して指揮者の役割を悟る。



海外へ指揮者として遠征して現地のオケとともに作品を創りだそうとするには、
人種も違うでしょうし信じる宗教も異なります。
そのようなものの気持ちをまとめて能力を発揮してもらうのも指揮者の役割です。


その人に対しての敬意を持ち、思うことで、
それが自分にもやがてかえってくるのです。





私はウエィウエィウーという二胡奏者のライブが好きで、
幾度か見に行きました。
実際に私がその方と言葉を交わしたのは、
初回のライブで帰り際にちょっとだけでしたが。
それでもライブ終わりの疲れた〜という感じも見せずに、
笑顔で接していただけました。


それだけではないようなウエィウエィウーさんの話で、
人に対しての敬意を持っておられるような話を又聞きし。


そこから太陽にも似た力が彼女のサウンドからでてくるものだと感じていました。


のだめカンタービレ」のような物語だけではなくて、
現実の世界でもそのようなドラマが起きているんです。



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話がそれますが、
お客様のお一人に、新規で施術院を開設されようという方がおられまして。
先月から今月になると、もう、しっかり意中の物件を探しだしておられて。


がんばっておられますね! ^-^





施術院をあらたに開設する場合に。


私がときどき考えるところですが、
グッドロケーションとバットロケーション、のふたつがあります。


駅前一等地で人通りがよく、一階で店内が見えるようなグッドロケーション。
それに対して、
駅から徒歩30分で人通りが薄く気づいてもらえない、さらには古ぼけた家のバッドロケーション。


グッドロケーションの場所は、借りるにも賃料が高いが多くの集客が見込めますから。
継続的にやっていくには有利。


バッドロケーションの場所は、借りるには賃料は比較的安いが集客がしづらいため、
商いをするには難しいといわれています。


だからたいていはグッドロケーションの場を、
人の動きの動線を考慮しながら見つけだそうとします。


でも意外にセオリー無視でバッドロケーションで商いをしても、
十分に繁盛させているようなお店もあるようです。


固定費としての賃料が高ければ回転率を考慮する必要がでます。
これは必須ですから。


それが賃料が低いため、ひとりにかける時間を増やしてもいい。
それでも、やっていけるんですよね。



もし私が施術院をあらたに開設するのならば、、、
お客様が初回にとっつきやすいのはグッドロケーションですから、
飛び込みのお客様が多く期待する場合には、
そこが狙い目です。
やはり危うい橋を渡るのもしんどいのです。
それは骨身にしみて存じあげておりますし。 ^-^;



が、


もし、私がお客様として施術院を選ぶならば。。。
実際はどれだけ丁寧に体を観て直していけるかを期待するならば、
私は間違いなくバッドロケーションで長くやっていけているお店。
そこに目をつけます。
基本、グッドロケーションのお店は意図的にスルーする感じです。



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そういえば、
私がお知り合いになることができた美容室の方は、
人に対しての思いや思いやりや敬意の念がにじみ出ています。


それに「自力本願」で「自分のやるべき仕事」をきっちり努めておられます。
そのような人は他人が本人が黙っていても手助けしたくなってしまうのです。
そのときに他者への思いやりや敬意を持って接する心が磨かれていると上昇。
それが「他力本願」というようです。


自ら努めて才能や能力を備えて活動していくにしても、
「自力本願」で終わるのか「他力本願」まであゆまれるのか。


そこには幸せを感じる密度が変わってくることでしょう。


このような方は、グッドロケーションでもバッドロケーションでも、
さほど違いなくお客様が足を運ぶような縁が広がっていきますので。


商いを行う際には、手本にしたいと感じます。



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人に対する接し方も
表面上のビジネスライクなメッキ仕様だったり、
心底そう感じている本物だったり。
またはそれぞれ使い分けていたり。


一様なものではありませんし、
敬意を払うことや表することなども、
一朝一夕で、身になるものでもありません。


お客様に接するとき、
または平素の人に接するとき。


そこが修行道場だと心得て、自分を磨いていくことですよね。