ひとまずは肘の使い方を巧みに

ここ数週間、
【 肘の使い方を再検証 】しています。


手を使うときに、
手先に先に意識がとられれば根無し草。
猛烈な力が底に宿ることはございません。


手の関節を解剖学的にざっくりとだけわかりいいところを見れば、



胸鎖関節、肩鎖関節、肩関節、肘関節、手首関節、手部関節、指の関節、、、
のような
「中心から、末端へ」という流れがあります。


力をどのように流せばいいのかといえば、
体幹から末端へという流れが関節をつなぎつつ操作できる妙があります。
すると、
正確に考えつつやっていけば、


胸鎖関節、肩鎖関節、肩関節、肘関節、手首関節、手部関節、指の関節、、、
といった流れをひとつずつの関節を胸鎖関節から順番に指の関節まで逐一操作をする必要がでてきますね。


フェルデンクライス・メソッドなどでは、
まさにそのようなひとつずつの関節に意識をして使う操作感に焦点を当てて試行錯誤を加えていき、
画期的なまでにスムースな腕の使い方の実現をかなえるようにするきっかけづくりを与えてくれる。


体の操作には、あまり関心がないかまたは初学者で、
体を使いこなせていない場合の一般的な例では、


下記の< > 内をすっ飛ばして、( )内を真っ先に意識している。
<胸鎖関節、肩鎖関節、肩関節、肘関節、手首関節、手部関節、>(指の関節)、、、
反射的にそうなりやすいのだろう。
指の触覚感が強烈で真っ先にそこへ神経を向けてしまいやすい。
ただ、そこが「トラップ」といわれるような致命的な罠になる。


私もでしたが多くの人たちは、
このトラップに気づかずにハマっているのです。
そこから抜けだした人には、
見事にこのトラップにハマっているかどうかの、
状況はありありと感知することができるのです。
なので、武術で相手の力量を観るにも最適です。
もしこのトラップを抜けだしたものぶつかれば、
足腰が立たないようになっていく結果でしょう。
信じられない程の地の力が発揮できるのですね。。。


そしてそれは施術をするときにも、
もちろんそのトラップにかかっているかどうか。


大きい成果の差に出てきますが、
そこは水面下で行われる操作ですから、
ほぼほぼ、見抜ける人は少ないでしょう。


具体的に言えば、
つまり指の関節を握るという操作を < > 内の関節の操作をすっ飛ばしておこなえば、
生理的に三角筋に不要な力みがでて筋拘縮が起きて力みが入ってしまう結果が出てきます。


力みが入った身体操作では、
思い通りの精密な圧の質や方向などを創りだすことができない以前の問題で、
触覚や気を察知する感度が鈍る触診となるので正しい情報収集ができません。
それでは理想の対応が難しいものですよね。



ですが< > 内の関節をひとつずつ動きを制動していくことは、
レベルが高すぎる精妙な操作になっていくものですから。
私にもそこは容易に登れる坂道じゃありません。



まずは肩甲骨の動きに直接動作を与えることが可能な肘の操作に、
注力して肘の動かし方のノウハウを見つけられるように務めよう。
 

そのようなことを、私自身、ここ数週間しているのですが、、、。
肘を利用した施術をするときには、
いつもよりも体を低く折り曲げて
重心を落とす操作をすることへ。


それにより、
これまた以前よりも力の浸透力は、
飛躍していっている。


無論、お客様にはおそらく負担感はない操作の延長線上で起こしている圧の生じさせ方を工夫しています。
だからそのことに気づかれている方もおられないのですが、
私にはその変化にはなにかの手応えを掴んでいます。




ただ、私自身にかかる肉体的な影響として。
不用意にいつもと違った筋肉の部分を使用しているわけではなく、
施術姿勢を変えてはいるのですが、
いつも以上に意識を精密化して操作するだけで、
まったく肉体にかかる負荷の様子が変わります。


今のままでは体がいきなりゴツくなりそうですし、
驚異的な眠気やだるさなどが襲ってくる。
足が攣りそうになったり、
腰がピキッとなってみたり、久々ですね。。。


本来は重心移動をたくみにして、
体全体の動作の一部としウエイトシフトから圧を作り出せなければならないものの。
足元がふにゃふにゃなベッドのためと足場にブロックがゴロゴロしているため困難。
そこをどのようにクリアできるものか。


いろいろとできるところの底上げを思案中です。




この肘の使い方を高いレベルで会得できなければ、
最近、研究中の「てい鍼」を持っても
自分が思うようには使いこなせないかもしれない。



それは私の勝手な思い込みかもしれませんが、
てい鍼づくりと同時並行的に、
それを使いこなせる体づくり。
そこに着手しています。




そんなこんなで。
最近では、お客様が「肘の使い方って?」などと、
禅問答的な話をさせていただくことが多くあって。



もちろん、
すでにこの部位に意識を落とし込めるレベルの方にだけ、
「そちらへ注目をしてください」と申し上げております。
部分的に参考になっていただける点を掴んでいただければという願いはあります。


ですがお客様にしてみれば「突然、そこか!?」


と、驚かれる方もいたでしょう。
ご迷惑をお掛けしているところです。