書籍紹介:【スカルプターのための美術解剖学】と【立体像で理解する美術解剖】

医療系の解剖学の本ではなく美術解剖学の本ですが、
大きな書店に行くとついつい見に行ってしまう良書。





スカルプターのための美術解剖学 -Anatomy For Sculptors日本語版- 大型本


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人間の体を簡潔に解説した、もっとも使いやすい、アーティスト向け美術解剖学のガイドブック。
主要な構造を理解するための要点を直接的かつ分かりやすいビジュアルで説明している。
人間の体のうち、最も重要な筋肉、働き、アクションを取り上げ、
単純なアナトミーの解説から間違いやすいポイントまで、1,000点を超える図版を掲載。
250枚を超える写真に描き加えたイラストによって、体表下の筋肉やシェイプを明らかにした。
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(私評)
筋肉部は主に表層筋が扱われているのだが
筋肉や骨格が美しく色分けしてあったり、
筋肉部を線画ラインを引いて立体化イメージの把握がしやすい。
それに体の頭部や胸部、骨盤等をセグメントをシンプルなパーツとして描いてくれていたり、
資料もいろいろ提示してくれているし、
3Dスキャンした像も多数表示されていたり。
人体を美術的に直感的に楽しくわかるてんこ盛りのすぐれた本。



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立体像で理解する美術解剖 大型本
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★本書のココを見てほしい★
・美術修士・医学博士の著者と美大生の造形技術の集大成。解剖学的に正確で美しい造形写真が満載。
・浅層の筋肉はもとより深層まで緻密に作成。
 しかも、イラストでは描くことが難しい角度から見た写真も多数掲載。
 知りたかった筋肉の形や走向がよくわかる。
・細かくてわかりにくい頭部や前腕~手、足の筋肉も詳しく造形。
・クリエイターはもとより、医療従事者にも参考にしていただける高いクオリティ。
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(私評)
こちらは粘土細工もはなはだしい。
寸法正しく一本ずつの筋肉を丁寧に作っては、重ね、作っては重ね。。。
まさに気が遠くなりそう。。。
私も昔、骨格模型に粘土で作った筋肉を貼り付けた記憶はあるが、
これほど精密になんかやってみようと考えたことはなかったので。
私が行なった粘土細工では
深層筋と表層筋の重ねあわさり完成図が目前に現れたときは違和感が。。。
きつかった〜。


この本に脱帽です。 ^-^

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ちょっと驚くかも。