壇中周囲のリリースには、自作てい鍼のインパクト圧が最適か?!

最近、私の知り合いの整体のまつもと先生。
がんばってホームページづくりに注力なさっておられます。
私のシーサーブログのほうにもリンク欄にリンクさせていただいており、
定期的にページを拝見させていただいております。
いまは自分のもてる力を活かして伸ばしていこう!という前向きな姿勢。


頭が下がります。


池袋整体ゆっくり
https://www.yu9ri-seitai.com/



まつもと先生ともよく話をさせていただいて、
ともに共感するところなのですが。




免疫力の後退から起こるアレルギー体質や、
慢性のひどい肩こりや腰痛、自律神経失調症や、精神的な疾患でも。
ほんとうにありとあらゆるといっていいほど。。。
胸郭の形状が理想的な状態におられる方は、ほぼおられないという。


私も多くのお客様とかかわらせて観察をしていて考えるのは。
肋骨や胸骨、胸椎を含む「胸郭」ほど、
日本人の変位(歪み)が根深い部分もないのです。


前もツボのひとつ「壇中」という乳と乳の間あたりにある部分が
心臓の機能の悪化を知らせるアラームポイントだとブログに書いた記憶があります。


壇中周囲が生命力の優劣を見抜くポイント?!.jpg


だが、私が観ているのはツボというイメージとは程遠いものです。


ツボというと、あたかもひとつの点を観るだけという印象ですが、
そんなに生易しいものとは違っていまして。


実際に、壇中周囲の位置には、
胸骨部に凹みがあったり(谷ができている状態)、
または出っ張りがあったり(山ができている状態)、
胸骨の下端の先っぽの剣状突起が埋もれていたり、
その周囲の肋軟骨の変位が著しくて極端に詰まっていたりというように。



正常な壇中部分の柔軟性があって、胸郭全体も適度な機能を示しているならば。
心臓という臓器自体を胸骨が自ら呼吸をする際にマッサージをしています。
それで心臓という四六時中活躍し続ける疲れを帯びる臓器にも、
力強い復活力を与えていますし、心筋のポンプの力を補助し負担軽減をさせたり。


そんな心強い味方のはずが、、、


心臓前の部位に様々な変位が生じて固定して動きを消してしまっているならば。
それにより呼吸に必要な肋骨の伸張や収縮を制限させて息苦しい思いをさせています。
胸腺の活躍制限もして免疫力を低下させてもおりますし、
それにも増して心臓という循環器という血を送るポンプ装置に
恒常的な機能のしづらい環境を提供している。


慢性化した疾患をお持ちの方々の多くを観させていただくと、
まさにこのような心臓部の動きを封じようとでも言うような
問題点が引き金になって起こされたかのように思えてきます。
100人いれば90人以上のほとんどの方々が心臓部の前にしこり化という
胸骨や肋骨、肋軟骨の変位問題を持っています。



ただ心臓前部分のリリースは、
はっきりいえば素人の方々が勝手に手を出すのは辞めたほうがいいという場所です。


簡単に対処できないだろうと言う点もあります。
処置の難しさは、多関節部でもあり、骨や軟骨や靭帯や筋肉が複雑に折り重なり、
胸郭全体どころか、容易に思いつくところは腹部の筋肉で特に腹直筋や腹横筋の硬化萎縮や大腰筋の緊張から恥骨のズレなども一連ですべて適切に長さをそれぞれ微調整しつつ解く。
そうやって全体像の問題点を把握して改善した上で、
その下地を元に親玉の心臓上を診てあげる視野の広さが必要です。
単純に壇中部分がしこっているから、グイグイ棒や指先で押せばいいだけというやり方は、
それらの心臓部に関わる全体部の調和を不用意に崩して
落ちどころが悪ければさらなる体調悪化を引き起こしますから。


ただそれだけのことではありません。


実際にアレルギーを持っている人が、自分の壇中部分を少しずつ緩めながら押していくと、
痛覚神経が麻痺して無感覚状態になっていた活性度がまったく感じられない状態から、
徐々に感覚を取り戻してきます。
するとこの部分は靭帯の凝りが骨化した状態というのが本体なので、
靭帯の凝りを解くときの特別な鋭い目打ちでグサッと突き立てるような痛みを感じだします。


そのところを耐えて、耐えて、耐えぬくとやがて、徐々に緩みだすというものでもありますが、
それをプロが芯に届く圧をかけるならば効力があると思うのです。。。
芯に当てての圧をつければ、その下の神経がさらに活性化してくれるので、
それでも改善はある程度まではみ込むことができるのですが。
一般の方がなさる場合、圧のかけ方のトレーニングをなさっておられないため、
表層筋部分を逆なでするような質の圧を作りマッサージをすることが多いので。
気づけば青あざができるだけできて解けてはいないという状態を作り出します。


一般の方が壇中のある位置の胸骨部分をアプローチするならば、
手や道具を使うアプローチのしかたは、リスクが高いものです。
それよりかは私はたとえば蒸しタオルを置いたり、あずきのホットパックを置いてみたりなど、
温熱療法で対処したり、
またはカッピングという吸玉療法的なモノのほうが効果がある。
それにリスクもだいぶ軽減できるものだと思います。


ただ、、、実際、そのような温熱治療をしたり吸玉を使ってみたり、
またはオイルマッサージをしてみたりなど様々工夫をなさってみて、
ストレッチやヨガ等でがんばってみたとしても。
どうしても緩まないという方々も、少なからずおられるようです。


私の知り合いの施術をする先生も、そのようなタイプで考えあぐねていました。
慢性的な肩こりやアレルギー等がどうしても抜けない。
つまり専門家の先生が自身でそこを緩めようとしてもかなりな難問だといえる場所なんです。。。


ここの様子が悪いのが元で症状が出ているものである場合なので、
そこを直せなければ、症状や問題はずっとあとあとまで続きます。


喉から手を伸ばしてでも対処したいのに、、、、しきれないというもどかしさ。
それこそ、そこを直せさえすればと思いが募れば募るほど、複雑な気持ちになる。


壇中周囲の深刻な歪みの調整をするにはハードルがかなり高いものだということでしょう。。。




そのハードルの高さは私自身も、正直感じていました。


ただ、
先日申しました(http://bodywise-note.seesaa.net/article/456306890.html の編集後記にて)、
自作てい鍼を利用したインパクト圧を利用すると靭帯や腱などが、
そちらをずり圧でリリースするよりも痛みが遥かに小さくなるということと。
はるかに容易にリリースできる。


太い自作てい鍼.jpg
自作てい鍼例



無論、極度に炎症を起こしたような傷つけられた体組織が壇中部位に大きくすでに広がっているのです。
そこはもう無痛化したという活性力が枯渇した状態に陥った、自らの再生不可能を選択した部分。
つまり血液がその部分の組織を正常機能させたり
細胞組織を新陳代謝させて古くなったものを新築させることができなくなっている状態です。
そのような部位を、いったん痛みが感じられる活性化した状態にして脳にその場の炎症があることを気付かさねば、
緩んでもその部位に血が足りていないからそちらの血の送りを増やさねばという命令がだせません。
血流が少なくなりすぎた部位は末端神経が脳へ正常な情報を送れないようになっているものです。
それって、私には最大限危険な状態としか思えません。


コーチングの世界では、世の中にある課題や案件が多いものですから、
すでに表に出ている部分を対処して、
いまだに表出していないものまでほじくりだして不安解消に務めるようなことはやめなさい。
というアイデアがあります。


ですが、それはこのような体の状態ついて考える場合には、
ほじくりださずに不安を埋設させていこうというのはナンセンスでしょう。
私自身が、神様から授かった自分の体を自愛して管理していこうと思うならば。。。


で、、、自作てい鍼でインパクト圧を使ってリリースをするというものも、
一度や二度では済みませんし、
痛みの軽減があったとしても痛みが皆無になるものではない。
実際には場所場所で、痛みが出てもずり圧で解くほうが正解だろうという部分もあります。
なかなかハードルが下がりはしたが平地にはなっていない。


ただし自作てい鍼でインパクト圧を利用できるようになり、
以前のハンドでのリリースでは解けないエリアや深さもかなえられ、
自作てい鍼やブロックではずり圧では痛すぎて酷すぎるからと躊躇して解けなかった部位へ
リズミカルにとんとんとんとインパクト圧を軽快にかけられるようになったところからうまれる強み。



個人的には、この部位のリリースを思いついたときにふと思い出した物語のワンシーンがある。


セロ弾きのゴーシュの団長指揮者がゴーシュが立派な演奏をしたときに語った言葉を思い出した。
「ゴーシュ君、よかったぞお。
あんな曲だけれどもここではみんなかなり本気になって聞いてたぞ。
一週間か十日の間にずいぶん仕上げたなあ。
十日前とくらべたらまるで赤ん坊と兵隊だ。
やろうと思えばいつでもやれたんじゃないか、君。」



一週間か十日の間にしあげられたゴーシュよりも、
私が費やした労力や時間はえらいかかったものだが。
自作てい鍼でインパクト圧を使いこなせるようになる前とくらべたらまるで赤ん坊と兵隊だ。
仕上がりの見事さは、改善点を触診すれば温熱療法やカッピングとは段違いに違っているように感じます。



ちょっと前まで、自作てい鍼のずり圧での痛みを必死になって改善させようとしていた。
現状のベストパフォーマンスを常に出しきる信条の私ですが、
子どもやお年を召した方、病状から現状でも十分につらすぎる経験をしている人など、
痛みが強すぎてこのままでは対処するツールとして用いることは忍びなさ過ぎます。
もちろん、その他の現在お通いいただいておられるお客様も、
適度なご負担は成果を確証させていただけた後に執り行う手技であったとしても、
やはりつらいものは、つらい。。。私が施術を受ける立場であれば、
やはり他で一言、二言、「ボディワイズさんは、改善もあるが解かれるのもしんどいよ」
と言ってしまうことだろう。


それが、、、かなり痛みが軽減できたおかげで、
子どもや骨密度がある程度のキープなさっておられるお年寄りならば、
こちらをもちいてやっていこうと思えるようになりました。


ここが、大きい。



もちろんお客様のお体の状態にかかるケース・バイ・ケースだが、
施術者としてこちらを使いこなせるのは相当な武器になるだろう。




成果が出たよね〜と、ことさらにお客様に確認してもらいながら施術するものではないが、
私自身、その出た成果はすべて甲乙丙丁と点数を冷徹につけていて改善の道を探り続けているので。


昨日も、私の自学研究のため同業の施術者の先生に付き合っていただいて、
数時間に渡り胸骨部分をリリースする自作てい鍼のみで縛りを設けたセッションをさせて頂きました。
やっぱり自作てい鍼のインパクト圧を使っただけのアプローチでも、
首から仙骨周りの脊椎周りの靭帯から、
胸郭周囲や特に壇中部位や肋軟骨を含む胸骨周りまで、
かなり解けますね。


あとは解きすぎてしまうのが現状では問題が上がると思えるので、
常に一定の加減をしながらのインパクト圧に収まるようにしています。


では、どのようなケースでどのくらいまでのインパクトならば最的か?
そこを見ていくことや、
アプローチの箇所や可能性の選定、
また自作てい鍼のさらなる重心点や加工可能であればどうすれば改良できるか。。。


考えていけば、課題は山積みのように思い当たる。



そうやって少しずつさらに研究を深めていかせていただいております。



最後に、まつもと先生も、ぜひトライして効果的なアプローチをシェアしてくださいね。
よろしくお願いいたします。 ^-^