神経可塑性により引き起こされる慢性痛というものもあるのですね。


脳は変わる ニューロプラスティシティ (MITエッセンシャル・ナレッジ・シリーズ)


こちらは脳の可塑性について紹介した本です。



脳の神経可塑性では、経験から学習して記憶を形成し、新たな技術を習得する能力の基礎となり、
脳に損傷を折った際に埋め合わせて回避する能力の基礎ともなります。


ただそのような都合のいいことばかりではありません。


長引く痛みがあると、疼痛刺激を処理して脳へ伝える脊髄の回路が再構成し、
その変化もまた、最初に痛みを引き起こした刺激が取り除かれてからも長い間持続し、
慢性痛の状態が何ヶ月や何年も続く場合があるといいます。


「えっ?!うそぉ、、、ほんとかよぉ〜」という感じです。


それは痛みの症状が消えているにもかかわらず、
脳へ疼痛刺激を伝える脊髄の神経可塑性でつくられた作用が
まんま働きっぱなしで痛みが慢性痛として何ヶ月や何年も続くなんて。
そんなケースがあるのか。。。



本に目を通してそのような内容が紹介されているページを観て目が点になりました。
脳の神経可塑性の影響が必ずしも望ましいものではないという例ですね。


これは実に厄介だ。



・・・このような条件下で起きる慢性痛は、
どのように対処していけばいいのだろうか?