肋骨部分の上部肋骨を操作をしていくうちに気づくこと


肋骨というと、みなさまはどのような印象を持っておられるでしょうか?


ずいぶん大胆に呼吸と共に動くものだという視点で見ている方もいます。


まるでアコーディオンを伸ばしたり縮めたりするかのように、
蛇腹のような印象のある肋骨は巧みに動くことができます。



まさに、そのとおり!



その巧みな肋骨自体の操作を体得して行く過程で、
胴体部分の肋骨(胸骨含む)が体全身を動かすコントロールセンターになると申される方もいます。



まさに、そのとおり!!



そして、そして。
肋骨の操作が意図的にできるようになれると、
免疫力もあがるし、
呼吸も楽になるし。


いいことがたくさんありますよ。


肋骨部分の操作を呼吸にからめてイメージするというのは、、、?


というと横隔膜部分を思い起こす人もいるかもしれません。
それは下部前方肋骨の肋軟骨部分を引き上げたり下げたりという仕組みですね。


ただそれだけでは、免疫力も上がるという部分に対しての直接的な説明にはなりません。


最初に、ただし書をさせていただきますと。
首の筋肉が固くなりすぎていて斜角筋が肋骨の第一肋骨を持ち上げてしまっている方や、
体側部の脇部分の詰まりがある方は体現が難しいのです。
第一肋骨や第二肋骨が自由に動かせる状態であることが、
以下の下準備に必要になるのですね。
そのような状態である方は、のちのちの改善なさった際のための参考までにお耳をおかしください。 m__m






上部肋骨の、第一肋骨、第二肋骨、または第三肋骨も含めた箇所の肋骨部分を、
左右のアコーディオン状の肋骨部の体側を伸ばすことでジャッキアップさせる。


ちょうどそれはラジオ体操で、左右の体側を腕を上げてのびーるという感じの、
あの体操を左右の肋間筋部分を意図的に開くように心がけながらやるのです。


たとえば右側の体側を伸ばして上部の肋骨部が上に移動したとする。
するとその上方に移動した右側の肋骨上部はその位置に極力とどめ置いたまま、
こんどは左側の肋骨部分を伸びーっと伸ばして上に移動させるのです。


その操作を、3回ほど繰り返せば、徐々に第一肋骨・第二肋骨が立ってきます。


すると、、、
その位置に肋骨が設置させられると、


・赤ちゃんじゃないですが、すぐれて首が座り始めしっかりしてきます。
 胸隔膜が初めて水平になって、水平の台の上に首を垂直に乗せられるようになったためです。
 肋骨一番等の上部肋骨が不案内なところへ収まってしまうならば、
 常に首は傾斜した胸角膜という傾斜台の上で傾斜した不安定状態にあり、
 この状況では頚椎と項靭帯のみでは自立できません。
 首にしこりを作ってつっかえ棒として使うのが常です。



・腕力がいきなりしっかり出力できるようになっていきます。
 私自身、太極拳等の動きをしていてこの肋骨の位置を思いつき、
 やってみたらいきなり強い力を出すことが可能になって驚いたことがあります。
 施術をするときに私の力が浸透する、一般の方々のなさる力の発揮とは違うのは、
 他にも多くのノウハウがありますが、一部このような部位の操作も一役を担っています。
 


・体軸の中心が明瞭に感じ取りやすくなります。
 体が前後左右共に分明した状態で中心軸が感じ取りやすくなり安定した立方となります。
 そのようにしたときは、人からちょっとやそっとの力で押されても動じないだけの
 力強い立方となります。
 決して重心が上がって不安定になってしまうわけではないのです。
 やってみて、できてみて、実験してみればわかりますよ。



・そしていつもは口呼吸に近い呼吸をしているものが、ごくごく自然に鼻をつかった呼吸がおこりだします。
 いきなり肺と外気の隔たりが減ったかのような、息のではいりのしやすさを感じて驚く人もいるほどです。



・胸腺が活躍しやすくなることで、風邪やアレルギー症状が収まりやすくなるケースがございます。


 理由は胸骨柄と胸骨の間の関節が詰まると、
 「胸腺」という重要な免疫物質を貯めて送り出すための器官が萎縮して動きが弱まります。
 そうなると、免疫物質を必要な体の部位に届けることができなくて、
 アレルギー体質になってしまったり、
 風邪に負けやすくなってしまうのです。
 そのようになった状態から抜け出したら、胸腺が活躍し始めてくれて、
 免疫物質が体に適切に配られるようになって体が丈夫になるんですね。




ほか、肋骨には、詳細に見れば見るほど、面白い用法がたくさん見つけられるでしょう。


ぜひ、体の操作をこだわりをもっておられる方々。


たのしみながら、肋骨操作の巧みになってください!