私が受講している「脈診講座 10回コース」の6回目が、終了いたしました。
脈のとりかたの、いくつかを教えていただいて、
脈を取ると私の手先が自然に手先がモニターし始めるようになってきました。
やはりそれは実地で理想的な脈をとる姿勢を細やかに見せていただいたから出来ることです。
4冊ほどの脈診断の専門書は、だーっと訳も分からず目を通してはいるのですが、
やはりそれではまったく実際の動作を身につきませんでした。
脈をとるときには、血圧計で血圧を計測するときには、心臓の高さで血圧計の帯びを巻いて測るのと同様に、
脈心をするときにも計測する手首を心臓の高さに持っていき図ります。
そうしないと、血圧計で血圧が正確には測れません。
同様にして脈診でも心臓の高さに持っていって脈をとります。
また脈をとるときには、お客様の手に対して直角に脈を計測する施術者の
(1)脈の深さ
「浮・中・沈」(橈骨動脈が、浅いところに浮いているか、深いところに沈んでいるかを見ます)
(2)脈の強さ
「軟・柔和・硬」(脈菅の形状がわからないのが軟、ちょうどいい硬さが柔和、表面や全体の脈管が硬化しているのが硬)
(3)脈の流れ
「滑・渋」(滑はコロコロと脈管の中を血流がある感じで拡張収縮の拡張という上下動画目安、渋はあまりにも拡張収縮がわかりづらい状態
)
という基礎的な脈の取り方を、
コツを交えて教えていただきました。
あとは脈の長さ、太さ、速さ、リズムの4つを、4回にわけて教わる形ですね。
ただときとして大ハズシをします。
そのようなときも、修正はきくものです。
脈を見ていただいている方の脈が、
なぜそのような脈となるのかは理由があります。
「脈理」に照らし合わせてみていくと、
わかりやすくなります。
脈をとりなれてくると、
微妙な判別がみえてきます。
ただし鍼灸師で脈診の中国語の著名な本を翻訳なさっておられる先生が言っておられるところですが、
微妙すぎて分類がしづらい脈の状態はあるのだそうです。
その点は、私もだんだんわかってきました。
だから脈を取って得た、その知識を使うばかりでは判断するにも不十分です。
加えることの「舌診」や「問診」をしたあとに確認として「切診」のひとつとなる脈診をおこなっております。
すると、脈診前に得られた「舌診での舌コケ」の状態や「問診による内臓の状態」などがわかっている状態で、
それから「脈診」をおこなう手順となりますから、
前段階でわかった「舌診」や「問診」の情報に照らし合わせて「脈診」の分類を適宜に落とし込めばいい。
つまり中医学の診断は、
「望診」「聞診」「問診」「切診」の4つの診断をおこなうということで
総合的に偏りのない分析ができるような情報を集めていくということなのです。
そのようにして最終的なチェック後の理解の精度が高くなり信頼性があがるというものなのですね。
部屋にこもって中医学の基本の平易な本を読むことに時間を使わせていただきまして、
お陰様でそこが徐々に分かってきました。
ありがたいことです。 m__m
なので「脈診だけ」学んでも、中医学上の診断はできません。
「脈診」が得意になったとしても、
総合的な情報収集のなかのひとつの要素を得るということです。
それだけでは臨床上に対処するための十分な情報量がえられずチェック機能を果たせません。
あと2ヶ月ほどで脈診講座が終了します。
それまでに「望診」「聞診」「問診」の技量をあげなければと、
勉強している最中です。
ただ現状では私は「望診」「聞診」「問診」については講座を受けられる機会はないので、
こちらはテキストからの学習となってしまいます。
せめて映像教材を得たりする機会が持てないかと考えています。