中医学分類法の名で伝えるかどうか。。。

 

中医学診断の方法を学び接するに。
私が理解している内容はまだまだ未熟ですが
徐々に以前とは違ってきたところがあります。

意図的な修行として、街に出て、電車に乗って。

周囲の歩く人の様子を「望診」といって見た目での観察をしていきます。
それは施術をはじめたころには良くしていたのですが、
最近では情報の洪水に私の気が休まらないということで観察する眼を遮断していました。

 

ですがいまは、新たな修行として外出すれば、
「10部位ほど目の前にいる人の身体の状態で気づいたことは?」
というところは、
姿勢分析をする際に、
ぱっと見てどこに違和感を感じるかという気づきは慣れていますが。

中医学診断には、
「姿勢を見て、動を好む陽か、静かを好む陰か。四肢を伸ばし活動的な実熱証か、四肢を丸め倦怠感ある虚寒証か」

や、
「顔色は、赤、黒、青、白、黄のどれになるか?」

や、
「皮膚は湿っているか、乾燥しているか?」

や、
「体質的なものをざっくりと”虚実”でわけるとすると、どちらに分類できるだろうか?」


・・・・などなど。


もちろん、外から見える外見だけで、体の全体像を知ることはできないのです。

ですが外見からだけでも、
かなり見るためのポイントを知れば、
見分けがつくというところもあるんですね。


中医学では、
ざっくりいえば下記のバランスがちょう取れていれば「OK(平)」なんです。

虚実、
寒熱、
気血水、
肝・心・脾・肺・腎

なので、それらのバランスが乱れていそうなブロックをチェックしてリスト化して全体像を見て対策を練るわけです。


たとえば、
虚 □           病気の勢いは虚証
寒 □           病気の性質は寒証
気 □ 水         気が滞り、水(=津液)によりむくんでいる
 □・ □・ □・ □・ □  やや顔色が青みがかっているが病的な状態からきているかどうかは不明

 

などと項目をわけてチェックしていくのです。

 

 

今までの私は、おはずかしいことですが。

お客様の状態を分類する過程で、
適した分類名を持っておらずにいました。

新たなお客様がお見えになられたときには、
いままで来ていただいたお客様と状態が酷似かまたはかなり似た方おられることが多くあります。
もちろん細かいところでは違って入るのですが、
以前に施術をさせていただいた方の施術で何をしたかが新たなお客様の施術に参考になるのです。
施術のやり方を、工夫に工夫を重ねた結果を次のお客様に活かせるので、
施術をする際の手技の選択もさることながら、
次にお客様の身体の状態がどのようになるか。
その点を予測すると、だいたいその通りに落ち着いているのです。

その想定があるから、次の工夫をより上に乗せやすくなっていて、
成果品質が大幅に上がるのです。


ただ、そのときに私の頭の中にある分類法は知悉なもので、
「谷川さんタイプ」とか
「小川さんタイプ」など。

お客様の前で口に出すことはありませんが、
私の頭の中では具体的なかつてのお客様の像が出てきて個人名で分類をしてきました。
個人名でタイプを告げられたとしても、
それは私以外の人にはわかりようもありません。
まったく伝わらないんです。


そこから抜け出せるように、中医学を学び、
新たな分類法を系統だって学ぶようにする。
するとどのような状態として分類ができるかを、
他の中医学を学ばれている先生と共有できるようになったのはうれしいことです。

ただ整体をしている私の個人的な友達のなかで、
中医学の用語はあまり認知されていませんので。 ^-^;
気づけば、ほとんど役立つことはありませんが。

 


中医学診断の分類された名前をお客様にお伝えするかどうか。

虚とか実とか。寒とか熱とか。。。。

それらは内容を知っている者にしては、使い勝手のいい分類名です。
ですが内容がわからない者にしては、
とっつきにくくて何をいわれているかがわからない。
難しい印象を残します。


とある鍼灸師の方が初診の患者様に証の名を告げたとき、
「難しくておどろおどろしいから通いたくありません!」といわれたそうです。
おそらく得体のしれない症状名を付けられれば、誰だって不安が募りますから。

正直、私も自分が熟知できていないものについては、慎重になりたいタイプで、
不透明感が強い治療院に通うならば、
善し悪し以前に関わりを避けて身を守ろうとするでしょう。


そのようなことも配慮して、
私自身、笑顔で中医学で習うチェック方法で調べてみても、
鍼灸の先生でもない限りは、面と向かって「おそらくあなたは〜〜〜証だと思いますから、」
といった諸説明をすることはないでしょう。

なので、お客様の中で「もし、なにかわかっているのなら知りたいんだけど、、、」という方がおられれば、
そのときは私がわかる範囲内ですが中医学診断のテキストを見せながら、
「こちらの証だと私は思います!」というでしょう。

 

ただ、さらにしっかりした中医学診断を希望なさる方は、
ぜひ、年季の入った信頼性ある中医学の先生のところへ足を運んでください。

中医学の先生ごとにどの分類にいれるかは、
それぞれ異なるケースが多々あるのですが。

とても自身の状態を知るためには参考になると思います。