ホットストーンを私が自分の副鼻腔の問題をアプローチするときに使えていたら・・・(副鼻腔炎は噛み合わせのずれから大きくなるときもある?)

臨時の施術受付をはじめて。

施術をさせていただくとき、不思議だと思えることがあります。
同じ症状を持った方が続いたときです。

副鼻腔炎蓄膿症という呼び名もあります。
この症状は容易にケアしづらいもののひとつです。

副鼻腔炎に悩まれている方々の中には、
器質的に副鼻腔の内部状況が狭い箇所があります。

 

副鼻腔炎を起こしやすい状態が設定されている人たちの共通項として、
顎関節周りの状態が悪いことがあげられるでしょう。
口を大きく開けると、顎関節部分から「かくんっ」というようなクラック音。
下顎関節が左右どちらかに曲がっていたり、内側に入る方向に移動している。

これは私の勝手な推測でしかありませんが、
首や背中の筋の張りが後頭骨を下方へずらし、側頭筋の凝りが側頭骨をずらし、咬筋の凝りが頬骨をずらしていく。
それは胴体と首・頭の位置の不整合なため、頭部が軸ずれを起こして背骨や首の骨で頭の重さを支えられないため、
起こす凝りの場合があります。
後天的な大人になっても副鼻腔炎を進行させているときには、
そのような状態を十分に疑って改善させていく必要があるでしょう。

 

かく言う私も、いっとき、自分の集中力が欠けていたのは副鼻腔炎ではないかと疑い、
その対応に有名な病院に足を運んだことがあります。
そしてあまりにもその治療法がつらくて、
自分で自分の頭を上記のような首凝りとすでに固まった咬筋を緩めました。
胴体と頭部の整合性をとることもいつも以上に心がけるようにしました。

その甲斐があって、通院当時に感じていた左鼻奥の違和感は消えました。

ですがそのときに私が執り行った首や顎関節周りのしこりを解くときの痛みは格別でした。。。
他人からやられたらとても耐えられるものではないほどの痛みです。
その部位を解いていいかどうかは解剖学的な知識を確認しながら、
慎重に指先で骨か骨化した筋かをより分けて緩めていったため、
リリース個所を間違えているわけではないという安心感はある。

頭部の骨の縫合部分のずれを是正していくために、
その縫合部位をずらしたまま閉じる作用をしている関連筋を解くときには、
思わず泣けてきます。


そのときに私が使ったツール。
ひとつはヤムナボールの小さめのブラックボール。これで大きな凝りの部位を緩めました。
それだけではディテールの骨化した凝りは緩まるわけではなく、あとは真鍮製のスティックです。
この真鍮製ということで経絡の多くが通る顔面を神経を通すため、
神経に通る痛みが周囲に伝わります。
ただ木やプラスティックのマッサージ用具では、
重みや重心の関係かまったくリリースができないので。
消去法で真鍮製のスティックなら解けたものですから、
激痛であったとしてもこれで対処するしか、、、
その時の私には術はなかったのです。


ただ一昨日前に、「最近、副鼻腔炎だといわれ、これはごまかしごまかし一生付き合っていくしかない」というお客様。
それで副鼻腔炎というお題をいただいて、ホットストーンを使った施術ではどうなるのだろうかというところを、
実際に長時間をかけて咬筋や表情筋、頭部の頭皮部位の癒着部などをはがしていきました。
昔から、副鼻腔のほうは不快感があるような気がしたが、それが最近になって強まってきたというので、
その状態を進行させてはあとに取り返すのが至難の業になりますので。。。

ホットストーンを使った施術での対応でも、痛いことは痛いです。
筋肉が骨以上に硬さが増した状態になっているところは、
その上に白筋状の神経に響く炎症か所が埋まっています。
これらを緩めることで状態を変えようとしているのです。
無痛であろうはずがありません。

ですがホットストーンを使った施術のときは私が真鍮製スティックを使うときの、
1/2~1/10の痛みになって感じられるようです。
私が自分で試験的にホットストーンを使い自分でアプローチをしてみたのですが、
自分の頭部が問題がないから痛みが薄く感じたのかと思い、
真鍮製スティックを取り出して同じところを刺激したら激痛でした。
そして激痛がゆえにそれ以上の深い部分にまで圧をかけてとけませんでした。
つまり真鍮製スティックは、頭部の細やかな筋肉を緩められないと判断して、
ホットストーンを使うならば着々と深層へとリリースの回を重ねればいける。

そのような実験を通して、一昨日前のお客様へホットストーンを使った頭部のリリースをしていきました。

ホットストーンを使っても痛いことは痛い。
ですが、それは今まで私がアプローチできていた深さの倍以上のところまで、
問題になるグレーな個所をきれいにしてのこと。
私の解いていた以前ほどの緩ませ方でよいなら、無痛でリリースができます。
それでも私は2週間ほどかけて自分の副鼻腔の不調を改善できているのです。

ならばホットストーンを使ったならば、私の副鼻腔の問題を感じた状態より、
もう少し状態が進んだ方にもケアをしていかれればいいのではと感じました。

さらなるホットストーンを使った際の対処の実用性を感じた次第です。


ただ一回や二回で性急に治せというのは、無理です。
頭部の骨格の位置を変えるという操作ですから、
急激に変えて整合がとれるものではありません。
特に鋤骨あたりは急激な変化を望まないと思います。


お客様には、ご自身でも手で鼻の脇の部分の頬骨があるところを外側に向けて緩めよう!とお願いをしました。
それだけではケアしきるものではないのですが、
自分の頭部を自分で楽にすることができること。
そのことに気づいていただいて、
もう少し深いことを知りたくなった時にはお伝えするというようにしたほうがいいかと思いました。
いままでの私なら、5つも6つも10も、これをやって、次にこれをやってとすべてを言いたくなったものが、
丸くなったものです。 ^-^;


お客様が自分でもセルフリリースとしてやってみようと思えるようになるモチベーションアップには、
あきらかに頭部のリリースを受けると頭がクリアになり血が通って感じたり呼吸が楽になりますから。
こんな状態で生活をしたいと感じていただければと願いを込めて施術をさせていただき体験してもらいました。

わずかながらも、このお客様には、何らかの自身の副鼻腔がもっと楽になるかもという、
明るい希望を持っていただけるようなステップに乗せてけん引できそうなきがしました。

 


そして昨日の副鼻腔のお客様。
副鼻腔の状況を聞くと。
さらに深く進行しているため、
相当慎重にどの筋肉をどの割合で解くか計画しておかないとアプローチができませんでした。
早急に手を打ちたいというお客様のこころも、私のそうしたい希望もあるものの。。。

呼吸のレベルが落ちている状態が激しくて上半身が上へ上へと上ずりが強く、
背面も前面も特異なねじれを生じながら上部肋骨が理想状態の位置から3センチ以上持ち上がっていました。

こうなると、首や頭部の以下の土台になる胸郭を整えておき、
その状態をしばらくの期間、たとえば1週間~など続けていただき、
上に乗る首や頭部の凝りを落ち着かせておくしかありません。
傾斜地にトラックを止める時にタイヤの下にくさびをうちますが、
そのくさびが頭部や頚部の凝りなのです。
まずは胸郭上面を平地状態にしていくことが大事です。

そうして表情筋や咬筋の表層の炎症が収まっていけば、
一昨日前のお客様と同様なホットストーンを使ったアプローチは有効かと思います。

 


ですがお客様といろいろお話をお伺いした時に、
私もことしは大変でしたが、そのお客様も今も大変な中がんばられているようです。。。

「そのような状況でも瞑想状態で落ち着いた心身でおられるように」とは、
私には、いうことはできませんでした。

私のところに来ていただくと、、、お金がかかってしまって大変ですが、、、
しっかりケアさせていただきますから。
大変なときには連絡をいただけるようにしたい。

それに副鼻腔炎状態は食いしばりと連携しているので、
精神的緊張が高いさなかですから日々のリセットが大事になります。
自身で改善できる安全な方法があればつたえてやってもらいたいと、
改めて強く感じました。

 

 

ちなみにざっくりいうと、
一番安全なのが5cmほどのベン石かヒスイのキノコ状用具を使い、
側頭筋と咬筋を日々、ホットストーンマッサージをするということかと思います。
ベン石は筋肉の炎症を皮膚にこすれるときだされる超音波で押さえてくれますし、
遠赤外線効果や多くの人体に有益に働く微量元素がマッサージ効果を引き上げてくれます。

ただ熱が冷めるのが、やや早く感じるでしょう。

ヒスイ(軟玉)は加熱に時間はかかるものの冷めづらい性質があります。
そして広くこちらもマッサージ用具として重要視される素材であります。
筋肉を緩め炎症を抑える効果が高いようです。

 


これらはamazonでも入手可能です。

 

キノコ状マッサージ用具.jpg

あとはベン石のマッサージ用のスティックを使うのもいいでしょう。