プルパを利用したセッションの練磨中!

新たの施術を考えたとき、
いつもならば自分一人の体内部を探る気づきというジグソーパズルの一つ一つのピースを集めて、
そちらを組み合わせて描かれた絵の全貌を知るというやり方をとっています。


それは切実に技術力を上げていかなければならないという切迫した状況という貴重な心理状況で、
それは自身の取り組み姿勢を飛翔させてくれるものとなります。



ただ、この度は、プルパを使う際のスキルを高みに押し上げたい。金剛杭プルパ .jpg


多くの人に役立てていただける技術として、確立させてみたいと真剣に思えた。
いままでの私のやり方が独特すぎて、誰も真似てくれなかったから、
いつまでも私自身のオリジナルものとして君臨できていったのだが。 ^-^;


このプルパのセッションは、
私にプルパの利用を提示していただいた意思の趣から、
多くに益をもたらすものとして扱うのが賢明なものでしょう。


たとえば、個人でも一定の研修を受ければ、
「筋膜リリースって知識や知恵は半端なく深いけど、リリース操作自体は簡単じゃん!」
となって、多くの方々に行き渡ることがあれば素敵ですね。
もちろん危険な部分等は施術技術を持って生業としている方でなければ伝えられませんが、
安全なリリースポイントもたくさんあるので、
そちらを日頃から固めすぎずに体調管理なされるようにしていただければいいですよね。



そのように考え願っております。




特に去年の年末から母の体調不良を改善させる技術として、
こちらのプルパを使ったセッションができなければ。。。


母は、80代半ばですが、いままで契約更新で正社員扱いで仕事をしてきました。
活発に動き、頑張り屋さんですから。
ですが「私ももう、ダメね。。。会社の部長に退職をお願いしてきたわ。。。」
心身ともにせっぱつまったところまで追いやられていました。
20年以上続けてきた会社、なじみの良くしていただいた会社の人たちとお別れをいうのは、つらかった。。。
そんな会社を辞めざるを得ない気持ちと辞めたくはなくがんばれる自分でいたいという気持ちの板挟み。
決断するのも複雑で苦しんだでしょうが、
このたびは心が折れたのでしょう。


私も「やはり命あっての物種だからね。」というのがせいいっぱい。



まだ不調はあるもののプルパでの左首筋の深層筋がリリースできておらなければ、
5日間、固形物が口に入らないし食欲もないという状況は伸びていたはず。


いかんせん80代半ばともなれば、
勢いにかげりがでれば気弱になります。


一息つける突破口を、自らの体で実感できなければ、
そう考えると、ゾッとします。



身体的な最大の急所である「」。
その左喉の奥に出来た、通常なら針でしか届かないし、
針でも刺せない固さの硬結があるならば効きがわるい。


それがプルパの微振動を使ったリリースで、
2回ほどのセッションで、どうにかリリースが進みました。
そのときに胃や腸が「ずぅずずずっっっーーー!」と大きな動きがでていき、
その瞬間に土色っぽくなっていた顔色がいつも見慣れた状態に変化しました。


それからです。
ちょっとずつ、ちょっとずつ、ご飯が食べられるようになってきましたのは。



ちなみにまだ母は体調の不調はあるものの、
「友人のカラオケサークルの手伝いをしてくる!」といって出かけております。
一時期の、正月にほぼ母は寝たきりで私の施術を定期的に複数回受ける日々。
プルパのリリースが進むにつれて体力復活はなされているようです。


今までの私のもっていた他の技術では、
このような成果は期待できるものではありませんでしたから。


そのときほど本当に役に立ってくれるものと、
改めて自分自身、実感させていただきました。






自分のペースでの施術技術の磨きをかける進展は遅く感はありません。
ひとつのことを考えると、徹底してそこに集中しきれるのが私の唯一の武器ですから。


ただし自分のひとりの頭だけでは視点の固定化や視野狭窄が生まれるのは必定です。
この度だけはそうはあってはならないと思いました。


先生について習うということが苦手な私も、
今回ばかりはなりふりなど構ってられない!



その必死さから、あらたなプルパ操作の気づきを得たいと願い、動いています。



そこで先週の金曜。




合気柔術の個人講座を受けてきました。


岡本 眞先生
http://www1.ttcn.ne.jp/~nihonden-hakkei/



以前より幾度か先生から手ほどきを受けさせていただきましたが、
個人でマンツーマンでの指導を受けさせていただくのは初めてでした。


その講習内容は身体操作上、目からウロコの役立つことがたくさんあるものです。
そのようなことを実感させていただける内容です。


同じ教習内容を幾度も受けております。


一般的にはあまりにも役立たない身体操作の基礎知識ですが、



たとえば、

手掌腱膜の捌きを活かしたプルパの握り方


 実際は岡本先生にプルパを利用した高速微振動でのリリースされる不思議な様子を見ていただきたかったのですが、
 実証的にそのリリースを受けていただける被験者が見つからずにいました。
 受けてみなければ「なんで、これで筋膜がとんとんとリリースが起きるのか?」という不思議さはわかりません。
 そこにはプルパの形状や振動の作り出し方、響かせ方、リリースポイントの選び方やその他の技術など、
 多彩なバックボーンを複数組み合わせているので、理路はあるが説明を簡略化してしまえば誤解しか生まれません。


 なので私が意図してはおりませんでした、まさにプルパを「武具」として扱う用法の伝授になりましたが、
 そのなかからも握りのヒントをいただきました。


 ただ以前はプルパの穂先で庄をかける用法をとってもいましたが、
 今は、まさに触れ合気のイメージにプルパの接触を近づけている工夫をしている最中です。




まず合気がけの重要な部分の筆頭は「自他の骨と腱や靭帯のコントロール」が合気操作への基本です


 ここに熟練度が必要となってくる技術です。
 合気は相手と自分との喧嘩ではありません。
 相手に話を聞いてもらえるよう仲良くさせミラーリングを起こせる操作です。
 靭帯や腱の操作を下地に、相手に手を触れたところから瞬時に合気掛けをし、
 相手が「こちらの動きを聴く」モードへ移行させていきます。



次の触れ合気がけの重要な点は、「ぐい呑み」の手、手のひらの手掌腱膜の捌き方です。


 その小手先を活かす際の指使いの要領は以下に。
 一番目は、小指、薬指は尺骨引きで。
 二番目は、親指、人差し指を使う際は、橈骨押しで。
 その後はその橈骨と尺骨の動きは上記のまま、
 親指と人差し指、中指の三本の指先をあわせて指先を茶巾絞りの要領で軽くねじる。
 親指は橈骨便りで前へ、人差し指と中指は尺骨便りで尺骨引きで。
 それにより引手、押手、回転という立体的な操作を多様に取り混ぜつつ手掌腱膜の操作で作り出します。



体軸について腓骨に乗り一軸を崩し力を発生させる活かし方


 人間の体軸は、実際は無数にある。左右の足の軸、左右の起立筋の軸、首の軸、頭部内の軸等々。
 細分化して観察すればいくらでもあって、日常ではそれらの多軸を用いて立ち居振る舞いをする。
 いつも多関節が一定に定まることなく、ふらふらとふらついている状態で私たちは立っているということです。


 そこを腓骨に乗るということで軸を、極めて一本に近づけることができ、
 その一軸で全身を支える重みを技をかける際の力学的な力としてに利用する。
 それは相手を一瞬にして制圧できるほどの発力に転化させることもできます。
 同時に力のベクトルが一方向へと統一して配ることができます。
 また立法ではなく座取りのような座って行う際は、坐骨乗りで同様な操作を行います。



接触点(相手に触れてる部分)から相手の体内に意識を飛ばし、
 そこまでたどり着く関節を固定させて力を相手の目的の場に届かせるようにする。


 実質、相手の身体のどこに合気かけをするのかを遠隔操作する感じです。
 こちらは合気をかけて相手と自身の身体の骨格を基準に適合したフレーム状況をしっかりつないでから。




その他・・・。



身体操作用法も文章化すれば、単純なものです。
ですが自分の体の中ではそのような操作を実現させる動きのプログラムが皆無か、または薄い状態であれば、
残念ながら本当に何を説明をしようとしているかはわかりづらくなるものです。



これらは施術をする際に、施術者が身に付けているかどうかで、
施術成果が変わってくるという身体操作というより操縦の基礎。
そのような重要な教えがふんだんに込められている内容です。
(そのような視点で見るかどうかは、職業柄ですね。^-^;)