私がホットストーンマッサージ中に白手で石を握っても、驚かないでください!これが、すごいんです!

先日、ミトンを使ってベン石温熱器や玄武岩などのホットストーンを持ちながら施術を試みていると、
ブログで書かせていただきました。

『2020年01月23日:ホットストーンマッサージをするときの工夫、ミトンを使う!http://bodywise-note.seesaa.net/article/473236559.html)』

そうすることで、
意外と患部への圧をかけようという欲が減少することで、
施術をする者(=私)の腕等の筋緊張によって生じる居つきが抑えられ、
患部の筋膜の癒着部のリリースがスムースになるのは確かです。。。


ですが、困ったことがります。

先日、同業者の方のミトンを使ってホットストーンを握りながら圧をかけたデモセッションで、
それ以前の鹿皮でホットストーンを握り施術した成果と比べて、
私の体感上ですが4~5倍ほどリリースがおこないやすくなり、
同時にお客様の患部リリースもそれ以上の成果を収めたということがありました。
ただそのときのミトンを使ったホットストーンでは、
起立筋部分のリリースというロングストーロークができるような太い筋肉の癒着解法をして成功したもので、
首筋の筋肉や手や肋骨部位、胸骨周辺の肋軟骨、それに仙骨回りや体全般の靭帯や腱などでも微細なものなど、
ミトンを手にはめてというのは難しくなると想像はできます。


私自身に、新たに手に入れたミトンで、
リリースのための実験をしているわけですが、
イメージした通り、気になるところが出てきました。


ミトンのシリコン部分が、お客様の体に触れてしまい、そちらにお客様の気が集まりはしないか?
というところ。

背中などのロングストロークや大まかな圧をかけるような部位は問題はないでしょうが、
ミリ単位の半分ほどの粒上の石灰化した部位のリリースにはミトンを手にはめてリリースするというのは。。。
断念すべきという結果に。


そこで結局は、ダイソーで買ってきた、白手や軍手に握る接触面がゴムでコーティングされているものを数種類買ってきたものから、
使用上、もっともフィットするものを選択して、そちらで施術法を再構築していました。

 

すべり止め付き白手.jpg


それをもちいた施術法は安定感を増したと同時に、
私の意図通りに圧をそれでコントロールしやすい。

そして昨日の臨時施術の受付のお客様の体の柔軟度を捉えて、
いつもの加圧率を3倍ほどにあげても安全性は保てて、
同時にリリースの量も飛躍するだろうと判断しました。


そのうえで施術をさせていただきました。

 

結果は、肋軟骨部位に相当量の組織上のゆるみの手ごたえがありました。

肋軟骨は繊細かつリリース加圧が難しい部位で一般的な手技ではリリースができないリスキーな部位です。
肋軟骨がそっくり返っている場合には、私が持っているタイ式マッサージの本を見ると『💀』のどくろマークで触るな!
また肋軟骨が変位が大きいというところを改善させる手技自体、整体やオステオパシー等の手技療法やマッサージの本など、
どちらをみても載せてありません。

私が整体の専門学校に通っていたときに印象的な講師のことばは
「危険だから絶対に触るな、触って事故が起こって責任問題になってはばからしい」
といってそこについての解説もなにもなく通り過ぎましたから。


一昨年前の私の施術法ならば最低で5~6回以上のセッションをして微動させるのを積み重ねるしかないリリースの進行が、
対応できていたとみています。
それはやはり変位が進んだ状態の肋軟骨は、とある角度にてこの原理で弱めの圧がかけられただけで、
容易におれるのです。
そのリスクを知らなければ力強く圧をかけることもできるでしょう。

ですが専門家の施術者でさえ、通常の施術をしているだけで骨折させたということが起きやすいもの。
なので手技として手を使い、モノを使いということは一昨年前もしていたものの、
ホットストーンを使ったもので2点で同時にアプローチをして骨折圧を減じながらなど様々な工夫をそこに落とし込んでおれなければ、
解ける量はたかが知れているのです。。。
そしてホットストーン、特にベン石温熱器を使い概要を整えつつ緩めて、
そこから2つの玄武岩のホットストーンを使い線状圧で患部を挟みつかむようにすることで、
骨折リスクが抑えられてリリースの痛みが大幅に削られたうえ、
大きくその部位が緩みだしてくれるようになる。
もちろんそのリリースをする前に、
腹直筋や腹横筋などの筋緊張のテンションをホットストーンで温めて十二分に緩めて
強烈な下方牽引によって骨折が起きやすくなっているという課題をクリアしておきます。


側彎症の傾向がある方や呼吸器疾患等ある方々などは、
多くの方が確実に肋軟骨部位の大幅な状態が変位して正常の位置から離れています。
そのような体質傾向を持たれている方々には、うれしい結果をもたらしてくれるかもしれませんね。

試していただく価値があると思います。

 


ホットストーンマッサージをする人で、
ゴム手袋をはめて施術をしている人の映像や写真を見たことはないが。
私のコンセプトは筋膜の癒着をはがして邪気が底に眠る層に手を出すことです。

ホットストーンマッサージというと、エステサロン等で受けられるリラクゼーション体験というものとは、
私のしている仕事はまったく違った印象を受けるでしょう。


ただ実際のお客様への施術前に相当数、仕込みの研究をして成果をだせるものをねん出して、前進させています。


単純な話ですが、一日にどんな突飛なことでもいいから、
ホットストーンを使ったもの、または今までの私が興味関心を持ったもののなかから10個アイデアを出す。
それが最低のノルマです。
そして使い物としていけるかどうかの実験にもとづいた試行錯誤をして出した結果を、
現在のお見えになられているお客様にさせていただいております。

一般的にホットストーンを使ったマッサージでは先進国の外国でも見ることができないことを生み出します。
おそらくホットストーンを使ったマッサージ関係の本や映像は見たとしても、
どこかで習ったわけではないというのが、自分なりのアレンジを可能にしているのでしょうか。
もちろん優れた講習会に習いにいかれて、安心と実績の技術を身に着けることができればなにより。


ただ、日本では男性がホットストーンを使ったマッサージを習える場が、
残念ながら、どこを探してもないんです。 ^-^;


ちなみにこの作業や試行錯誤後の成果発表的な臨時施術の受付の施術は、
楽しいばかりのことではなく、私にとって一回ごとが息の詰まるようなものです。


臨時施術の受付の施術が終わると、
4時間ほど神経が擦り切れたままで、
身動きがとれないほど疲労が強くて。

そのあとの用事がなければ、
そのまま、倒れて寝ています。


新たなことをゼロからとはいわないまでも、
誰も気づかないようなやり方を生み出して、
それに全責任を私が背負ってやっていくと。

 

真剣勝負。

 

私のホットストーンマッサージは、
ラクゼーションを越えたボディワークへと伸びていく方向に対してだけは目を背けることはないが、
それほどの直感で次から次へと素晴らしい腑に落ちるアイデアが浮かぶものではなくて。

ゴムのついた白手を使ってますというところに行きつく過程にも、
数カ月かかったという感じでしょう。