ホットストーンを使った施術を出張で、できるのか?!

出張施術について。

一昨日前の日曜日。

父母が熱心に修行してきた日蓮宗のお寺に、
遅めのお年始を持って、お題行を唱えつづける修行をしてきました。

今は檀家制度もなくなりつつありますが、
父母がお世話になっているお寺です。

私が多くの方々がおられる場に出向くのが苦手で。
その様子は、周囲にも伝わると思うので、
自己開示をしっかりして仲間に入れてもらえるよう努めなければと。

そのプレッシャーを、月に1~2回、感じているこの頃です。


私の性格上、物静かな座禅道場ならニコニコしているものですが。

なぜ。
いま、私がここで大声を出してお題目を唱え続けるにぎやかなご修行をするのか???


・・・といった不思議体験はさておきまして。

 


そちらに通われて修行なさっておられる
たいへん上品な檀家さんご夫婦の会話にまぜていただきました。

お二人とも70代の方だと思われます。

私が施術をするものだといいますと、


奥様が
<strong>「出張はするの?」</strong>とのこと。

聞けば、ご主人様が、腰が痛いらしい。
体の軸が腰部で前後湾曲を示し、
左右の軸の折れ方というと左に8度傾斜して歩行しておられます。
本堂の階段を下りていかれる姿をみると、
そうとうしんどそうなご様子がうかがわれます。


施術をする者は、ごまんといます。
私がどのような施術をするか、
一切伝えもせずに「出張をしてくれるの?」といってくれたのは、
檀家さん仲間のよしみで信頼していただけてのことでしょう。
非常にありがたいお言葉をかけていただき、
こころから感謝させていただきました。


ですが、ご期待に応ずることができず、

私は、
「出張ですが、いまは、してないんですよ~」

というと、残念そうでした。。。

 


そのとき、同じ檀家さんよしみですから。
一度は出張させていただくというのもいいのではないか?
融通も利かせるべきだったのだろうか。
そのようなことを考えていました。

 

数日前より、ホームページ作り前の段階での、
具体的な施術をおこなう「営業規定の詳細」を考えていたのです。


そこで「近所であれば出張の施術も受け付けること」そう、考えていました。

 


それで、、、
ベン石温熱器を2個とスティック状のいくつかのマッサージツールなどを背負って移動となると、
実際に大き目なリュックサックに入れて背負って野外を歩いてみたのです。
ホットストーンが加熱するまでの時間がかかり、難しい課題もあるのです。

そうやってシミュレーションするうちに、
そのうえでたどり着いたのが「徒歩電車30分圏内は、応相談出張可」でいけるのか?

 

出張のご依頼を受け付けたいと考えるようになったきっかけは、
私が母の介護のときの体験からでした。

母の体が身動きが取れなくなったとき病院や鍼灸院に通ったりするとき。
本当に病を得た身でやっとの思いで病院や鍼灸院へ通う当人が大変だったんですよね。
私が車いすに母を乗せて移動したのですが、
行きかえりに揺られるのもきつくなっていた。


それに病院や鍼灸院の診療所というと、
雰囲気的に母もリラックスできなくなります。
なんてことはないという顔をしてたとしても、
内心は緊張がすごかったはずです。

やはりいつもの自分の住み慣れた自宅でなら、
すべての勝手がわかりますから落ち着けます。

その緊張しないこころの余裕は
体への支えになることもあるな。。。
そのようなことを考えてのことでした。


(ご近所であればという条件付きで恐縮ですが)
施術時間を削って移動に時間を割いてでも、
させていただきたいと思っていた矢先でした。


ただそのご夫婦が新宿から京王線に乗ってすぐのところに住んでおられます。
私の自宅からドアツードアで1時間20分ほどでしょう。

一度だけ出張施術を快く引き受けさせていただいても、
次からはいけなくなりましたというのも申し訳なくて。
「お伺いさせていただきます!」といえなかったのです。

 


昨今の、私が研究し始めたホットストーンをもちいた施術により、
私の施術方法が以前よりもお客様の体の負担量が少なくなりました。
以前の私のプルパや真鍮製スティックでの施術と比べると、という但し書きがありますが。
無痛での対応を優先して、困ったほどの凝りがあるのを見過ごすわけにはいかないのです。

ですが以前のやり方より、やはりだいぶ改良されたと実感しています。

 

ただし、そのような状態変化を優先させたい私も、
ご高齢の方への対応は、
アンチエイジング指向でソフトなものでもいいと考えます。


とんがった鋭さを削り落とした施術では、
正直に言えば施術の成果は持続性が削られるので、無念です。


ですが、、、
ホットストーンを使った施術では、
ラクゼーションのできる範囲を越えない刺激に抑えたとしても、
施術ポイントを的確に押さえて書き換えていくこともできます。

それでも長年動けなくなって固定された筋肉部分も緩めてあげられます。
それで関節の可動域を広げれば、歩きやすさもでてくるでしょう。
まずは日常の歩行がしやすくなるまで、
体調や体質を改善してほしいものです。


ちなみに、、、
足を引きずりゆがんだ姿勢で歩き続ければ、
寿命は縮まるでしょう。

それは本来使うべき筋肉や腱を遣えずに怠けさせ、
本来使うべきではない筋肉や腱ばかりを酷使させることによります。
使用せず怠けさせられた筋肉は代謝のためのマッスルポンプの力をなくし、
使用過多で硬化し緊張が抜けなくなり癒着が進む筋肉は血管やリンパ管や神経を圧迫していくのです。


その現状では、生命力の源として重要極まりない体内の代謝が徐々に詰まっていくのです。


体の骨の近くにある深部にある動脈などの血管や神経、リンパ管等々を、
使うべきではない筋肉を過剰に酷使させて筋緊張させてそれらの管や組織部分を圧迫して代謝する管が締め付けられています。
それでは体内の体液の流通が悪くなって、栄養も受け取れず老廃物を捨てることができなくなります。
この状態の体組織を体を診る技術を持つものが触診すれば「枯れていく」という表現をとられることもあります。


そういった高齢者のコラーゲン組織の生成量が減少してもろくなってしまった体の組織に対して。

ホットストーンをもちいておこなわれる施術の負担は少なくてすみます。

加圧量が抑えられても筋膜のリリースがおきて、
無理や無茶もする必要もなく安全性も高くなる。

ホットストーンをもちいたときには、
通常の手でのみのマッサージよりも
3~5倍の成果があがるといいます。


あと、、、先日、メールマガジン用に書いた文章で、
ホットストーンで温めた熱は皮下の1.5センチと書きましたが、
他のところの情報では1.5インチだそうで。 ^-^;

大きな読み損じをしておりまして、申し訳ありませんでした。

「3.81センチ」という4センチ弱ほど奥まで加熱が可能です。

それは置石や敷石をして、
10分を越える加熱をすることで。
すごいことが、起きているのです。

たとえばです。
置石で脊柱起立筋を温め続けていただいてから、
硬化したはずのその起立筋を緩めるアプローチをしたとき。

とにかく、以前では信じられないほど、
筋膜の癒着部のリリースがたやすくできたのです。

それをはじめてみたとき。

そのお客様がたまたま柔らかくなっていたのかと、
そのように判断したのですが、
他のすべてのお客様のときも、
実に筋膜リリースがたやすくなるのです。


そうなった理由の一つが、
敷石で起立筋を小一時間以上温めて、
4センチ弱まで熱が届いて代謝が上がり、
その部位の組織に十分な血行が戻り続けた。
事前にリリースが起こりやすい下準備がすんでからの
さらに畳みかけるようなホットストーンを使った施術です。

そのような奇跡をみるかのようなことがさらりと起こるのも、
当たり前だったんだと納得しました。 ^-^

今まで感じたことがないほどの脊椎周囲の筋のしぶとい凝り。
それが、たやすくさくさくっと、
凝りなんかなかったんじゃないのかと思えるほど、解けだすんです。


そのおかげで、
今までなら、その部位の徹底リリースに2時間かけたほどの作業。
それが、その半分以下の時間、
なおかつ以前よりも5割増しで良好な深さまで解けて仕上げることができてるんです!!


それは確実にすべてのお客様におこったことです。


施術をする側も、施術をするときに骨格矯正の手技など、
多少でもリスクが高めな施術法をとらなくてもよくなったし。
たとえば、骨折が起こりやすそうな肋軟骨のゆがみがきつい変位部分など、
事前にホットストーンを置いておくのです。

すると解かれるお客様のリリース時の負担が大幅に減少しストレスが軽減するし、
施術をする際に、いつもより骨折がおこりづらい状態に仕立てておいたものです。
だからこそ以前にはないほど安心して解けます。

ホットストーンの道具も、50個以上に膨れ上がり、
そのお客様への施術中に必要なものをセレクトして、
温めて置いたりなど手間暇はかかりますが。


すごい、うれしいことですね。

 

そのようなところまでたどり着くと。

そうなると若い方への施術ではない、
高齢者の方々にも、それは起こりえるでしょう。

ホットストーンの力を得たならば、
高齢者の体の隅々の筋腱が若返り、
肉体的な負担が少ないまま改善へ。

そうなってQOLを向上するバックアップができれば、なんとステキなことでしょう。


ただ年齢が進まれて長年にわたり体を引きづっているならば、
すでに細胞一つ一つのレベルで代謝の悪化から栄養不足や老廃物の蓄積などにより、
生命力が低下する現象に陥っておられます。

そうなると、
皮膚を触り、その下の筋を調べれば、
温度の低下や筋や皮下組織の力感、それに脈を診れば様子は把握できます。

すでに体の代謝という生命力が落とされているため、
そちらを入れ替えるまでには期間がかかります。

 

ご高齢のお客様にも、ホットストーンを使った施術ならば、お勧めしやすいでしょう。
お体の状態を脈診等でモニターして、施術ペースをコントロールしながら緩めていき、
そのうえで改善させるため体の使い方等の管理をさせていただければ。。。
継続の施術は必要ですが、かなりの結果がだせるのでは。

 

そのようなことを、頭の中で考えていました。

 

今度、施術の運営上、落ち着いてきたら、
檀家さん仲間のよしみで無理を聞いていただいて、
そのためのモニターになってもらえるよう願い出ようか?
ちょっとリュックに背負われた大量のホットストーンが、
ずっしりとのしかかってくることもありますが。

そのような「PDCA」を回していくことも、
いまの時期ならばしやすいでしょう。


そのようなことを頭の中で考えての帰宅でした。

 

 

 

また余談ですが。
その日の帰りに。

高田馬場駅を降り、
八幡神社一陽来復をお授けいただく行列を観に。

その帰り際、高田馬場駅の近くで「フリースペース」を開いておられるお客様のところへ立ち寄りました。

そちらのフリースペースは、まさに手作りです。
活気とやる気にあふれた場です。

とにかく、勢いを絶やさずに、前進、前進。
前進あるのみ!! 

懸命に頑張っておられる姿が目に飛び込んできます。

それでいて気負い過ぎず、
人との縁を大事になさる。
生きるのを楽しんでいる。


そんな元気なお客様の様子をみて笑顔で帰宅することができました。

^-^

U様、ありがとうございます!