在宅勤務で、床に座って長時間仕事をすると、腰に来ますよね。。。それを軽減させるため目安を持つには?

一昨日前。

会社員のお客様で、
コロナウイルスの流行のため通勤制限が加えられ自宅勤務になったお客様から、
質問のメールをいただきました。

「会社では、椅子に座ってるのですが。家では、床に座り仕事をしています。床で座って仕事をすると腰がちょっと痛みを覚えるんです」

ということで、「なにかよい床への座り方があるのだろうか?」というご質問をいただきました。

ありがとうございます!!

 

立位または座位による腰への負担は、詳細は人によりますが、、、

たしか、一定の目安として立位での負担がかかるとすれば、
椅子に座ると1.25の負担となり、
床に座るときには1.5といった具合に腰椎部分にかかる負担量が増していく計算です。

 


こちらのお客様。
仙骨をしっかり立てて座るというイメージを持っている方です。

仙骨が立っていて、
腸骨の坐骨部が左右しっかり重さを感じられなければ脊椎が側弯してしまうのです。

脊椎が側弯している状態で長時間の仕事をすれば、
必ずゆがみを補正するための支えを作り出します。
そのつっかえ棒として機能する支え部分は筋緊張により作られるものです。
やがてその部位はオーバーユースにより緊張性筋膜炎のような硬さを得て、
炎症反応による痛みを感じ始めます。

 


そういったとき、どうすればいいのか。

 

一つ目。

お金と部屋のスペースの余裕があれば、
背骨の位置を正す目安になる背もたれをもった座椅子を購入するというのも手でしょう。

仕事に熱中すれば、自然にパソコンのディスプレイへ顔が近づいていくものです。
定期的に背もたれに背中をつけるようにして、
上半身の無意識によってもたらされる前傾に気づくようにして是正するのですね。

 


二つ目。

他にも背骨を正しくしているかの目安の作り方があります。

左右の坐骨(お尻の下の突起した腸骨の下辺の骨)の下に、
手のひらを設置します。
手のひらを上に向け、
水をすくうときのようなカップ状にしてください。

その状態の手のひらを坐骨の下に差し込むのです。

坐骨突起の下に手のひらを置いてモニターする.jpg

左右の手のひらが感じる坐骨の重さや立つ感じを、
左右とも同じような重さであるか?
または腸骨が前傾していないか?

これを胴体部分を非常にゆっくりと前後にゆすったり、
左右に比重を移してみるようにしていきます。

お腹を前に、大きく突き出すようにすると、手のひらにはどう感じられるか?
腰を後ろに、大きく引いていくようにすると、手のひらはどう感じられるか?

そしてこの前後に腹部を動かすときの中間位に腰背部を置くと、手のひらはどう感じられますか?

腰背部と同様に、胸部分を前後に突き出したり引いてみたり、頭部を前後に突き出したり引いたりしてみてくださ。
そしてうまく前後の中間位のつり合いがとれた骨で体を支えているバランスを見つけてください。


すると、意外に左右の坐骨の圧が違っていたこと気づき、
その補正を脊椎のカーブを変えて設定を変えようとする過程で、
仙骨の立ち方や背骨の伸びる様子やポジションがさらに正しくなるようにできるでしょう。

この胴体や頭部、骨盤部の状態が、骨と筋のそれぞれの機能がうまく発揮されるポジションで、
長時間にわたり座るときでも、うまく背骨という骨の支柱力が発揮されることで疲れにくい座り方となるでしょう。

これをしてみると体の前面の筋肉群と背面の筋肉群が50:50のバランスになっていない状態で座っていたことに
気づくかもしれません。

何度か坐骨の下に手を置いて上半身の質具合をモニターするようなことを繰り返すうちに、
立位での上半身の保持力もついてくるようです。

 


ただ、、、パソコンを使って仕事をするときに、ノートパソコンであれば、、、
この姿勢をとっても速攻で前傾してしまいますので。
外付けのキーボードとマウスを用意してください。
それによりパソコンのディスプレイから適量の間隔をあけてください。
またときとしてパソコンのディスプレーを目の高さ近くまで引き上げて、
デスクトップパソコンのような位置まで持っていければ理想的です。

そのようにして作業をしていただければ、
ノートパソコンの不利益を軽減できるでしょう。

 

 

参考までに、一度、トライしてみてください! ^-^