皮下で崩壊している部位の破壊と創造 『スライドカッピングと吸引維持カッピング』

 


最近はリノベーションという形で耐用年数を超えない家屋を、
内装工事によりきれいにすることが流行っていますね。

ですが大黒柱が傾いたなら、
その家を取り壊して更地にしてから再建していきます。

「破壊」と「創造」がワンセットになっているのです。


人の命は死して、ふたたび新しい体をもらい生まれいでるものと信じています。
これは私の個人的な感覚ですが。
私はそのように信じています。

 

そして<人体>にも同様なことが言える場合があります。


独特なやり方で体に刺激を与えることで現状を壊すことで、
ふたたび新たな改善がなされた状態へと導くこともなされています。

私には吸玉療法をおこなうことで現れるカッピング跡も、
皮膚の上からは目には見えない皮下が刺激を受けることで現状の取り壊されるべき部分を再建のための破壊が起こっている。
それは弱くなった脆弱性が目立つ部分のみが破壊されて、
健康な細胞や部位にはなんら破壊は起きはしません。

再建を望んで刺激を受け取り破壊が起きて、
やがて創造へ進むことになるのです。


私には、そのようなイメージが頭で描けているため、
自分がカッピングをして、カッピング跡が出たならその跡から皮下の状態を知る手立てにしています。
カッピング跡に水膨れがでてくれば、
皮下直下部位のリンパ管が裂けやすい状態。
つまり健康的とは言えない内部的な弱化が進んでいるのが見つかって、再生のための刺激が入ったのだと考えます。

 


最近、中医学でいう「おけつ」について、
様々な本を購入し読みまくっているのです。

たとえば、以下のようなものもその一端です。
専門書レベルの本を読み進めることで、
いままで気づかなかった視点も増えたり、
臨床での取り扱いの事例なども理解できてきました。

 

私は筋膜リリースでおこないたかったことも、
筋肉の動きをスムースにしていこうという指向性ではなく、
もともとが深層筋の裏にまで忍び込んだ「おけつ」の溜まりをどうにかしたいというものでした。

ですが、かつての私が考えてやっていた手技では筋肉の奥の骨近くやお腹のなかまでは思うようにアプローチできませんでした。

それが少しずつホットストーンで兪穴(起立筋部分)に熱を与えて体熱をあげていくことで、
かたまった筋膜部分をリリースしやすくすることもできるようになってきました。
温和な気持ちにホットストーンを使われるとなれるのです。
ホットストーンを受けるときの心理的に穏やかな落ち着いた感覚になって、ほっとできる。
その気持ちのまま施術へ進むことで良好な筋膜のリリースができるようになってきました。

以前には、かなり無理して痛みが感じられても、でも、ここにこのような癒着があるとまずいんだ・・・と説明させていただき、
施術をつらい思いをしながらも、一緒に頑張って解いていかせてもらっていました。
ですが、そのような苦痛も大幅に減るだけではなく、
さらに以前のリリースの深さを越えたところまで、
筋膜が癒着した部分の解放の手が伸ばせるようになってきました。


これも実は、人体が自身の体内部に問題が生じたところを改善させるために、
外圧を刺激として受け付けてリリースという現状の破壊がおこなわれて、
その後に血液やリンパ液の代謝流れが悪くなった状態が改善して細胞に栄養がいきわたりだして、
弱っていった部位が再建されていくのです。


もともとはホットストーンをもっともっと研究して推していこうと考えていました。

ですがホットストーンを使った施術の成果を上げる組み合わせとして
<マイナスの圧>とも呼ばれる「吸引圧」を加えることで、
実践的に試した結果、改善率の強化が図られるようだとわかってきた。

 

いま、私はホットストーンを使った施術について時間を集中して使っていて、
知り合いの施術家にカッピングについての研究を依頼しています。
実際、いまの私は時間はあるものの、カッピングは和書もありますが、英語圏、中国圏など広がりもあって、
それらのリソースを総当たりするようなことは、私一人ではできないだろうということで。
膨大な資料をひとつずつ丁寧にあたるのは、非常にくたびれます。
そして疲労もかなりな苦痛を感じる作業です。

その末に依頼した方から、報告書があがってきています。
多謝!


ちなみに、
中国語圏のカッピング映像と英語圏のスライドカッピング映像を張り付けておきます。


https://youtu.be/7DNvX_4DdXw
拔罐的居家保健法!健康2.0
(※ 吸引したままのカッピングを中国語で解説している中国の健康テレビ番組です)


スライドカッピングについて、
カッピングについて作業を依頼している方の報告で、
シリコンカッピングでは施術中に空気が抜けてしまい、
それで施術中断されることがネックだという指摘を受けました。

以下の映像で、腕の部位のカッピングで、
しょっちゅうシリコンカッピングの空気が抜けたら空気を入れるというところを繰り返すシーン。

エステサロンでは、機械制御で自動吸引圧を最適化してくれるようなマシーンがあると聞きますが、
そういうの、理想的で、使っていても受けていても快適なんでしょうね~。
ただ皆様にそちらをぜひ買ってみてくださいと言えるようなものでもないので。
シリコンカッピングのカップの使い方などを工夫するか、
カッピングのカップ形状が最適化された曲線を持つカップのふちがあるものを手に入れるなど、
もう少しローコストでできるようなノウハウが見つかれば、
それを皆様にお伝えできるようなことがあれば理想だろうと感じています。

 

 


https://youtu.be/z4Av8-KL7Jc
Advanced Massage Therapy Techniques Shoulder Injury, Soma Cupping Alternative to Chinese Cupping

 

 


https://youtu.be/5v7xi_1mkk8
Back Massage Therapy Techniques SOMA Cupping Demonstration Alternative to Chinese Cupping

(※ なんとなくちょっと怪しげな感じの男性が中国式スライドカッピングをしている映像です。
   他にもスライドカッピング紹介映像もあるのですが、ボリューム的にはこれも参考になるかと感じまして)