口を大きく開けようとしたとき。痛み、出たことありませんか?「咬筋」

皆様、おはようございます!

今日は、東京はあいにくの梅雨の雨です。

 

え~、さて。

こちらのブログをお読みいただく方のなかで、
あまり多くの方ではないと思われますが、、、。

口を開けると思うように開かない人、おられますか?
「さほど痛くはないがという方」と、「痛みが感じられるという方」にわかれると思います。

このようなカラダの不調が起こるとき。

「咬筋」が問題ですね。

 

咬筋とは.jpg

 

<起始>は、頬骨弓
<停止>は、下顎角、下顎角の外側面

<作用>は、下あごを持ち上げて口を閉じること。
      下あごを後方に引くこと。


絵でみていただくとわかりますが、
咬筋とは、一本の筋肉じゃないんです。
「浅層」と「深層」にわかれています。
「浅層」と「深層」にわかれているから、より複雑な口の閉じ方や後方に引くこともできるんですね。
もしも咬筋が、一本の筋であれば、単純な口の開閉しかできないのです。

 

咬筋の筋繊維の流れに沿って.jpg


プロの施術をしている人であれば、
筋繊維の流れに沿って圧をかけておけばほどきやすいことを体験上知っています。
もしも筋繊維に斜めった感じで筋への流れを持った押圧をかければ、
硬化した筋繊維をプチプチと切断していくだけではなく、
筋繊維の表面の表層をなめす程度の影響しかだせない。

 

 

せっかくリリースをしっかりしようとしても、まったく解け方が甘いんです。
非常にもったいない!

 

 

 

だとすると、、、
咬筋が2本の筋肉にわかれているということは、
筋繊維がどのような方向性をもっているか。
それぞれを客観的に把握するんです。

そのうえで解こうとすると、圧を筋繊維に沿ってかけていく流れが違いが出てくるのです。
そのような繊細なことが、見えないところでそっと潜ませて施術しているから。

一般の方が、顎の筋肉をなんとなくゴリゴリするのとは違った結果を出せるのです。

なので、皆様も、もし左右に顎の出っ張りが気になったり、顎を開けづらければ、
咬筋の浅層と深層の二つを別々の筋肉と、絵を見て感じていただいて。
それを自分の身体に当てはめてみてください。

その意識を向けて、自分でマッサージを加えていくようにするといいでしょう。
咬筋のリリースに注意が必要なのは、すでに咬筋の不調が強すぎて炎症が強いときに、
この筋肉の筋繊維の流れを無視して無理にゴリゴリやると容易に腫れ上がりやすいのです。

なのでこの咬筋を詳細が見えて意識が向けられない場合には、
成果をあせらずに軽擦程度の刺激でとどめておいたほうがいいでしょう。
自身でのアプローチの回数を多くしていこうとしてください。


またこの咬筋の不調からは、顎関節の関節円盤顎に症状がでた顎関節症に似ているものがでてくるので。
そこの違いをちゃんとゴールが明確にわかっていないと、アプローチがちぐはぐになりますので。
その点は気を付けないといけないでしょう。

 

 


人間は自分の身体を真剣に客観視して把握するとき、勝手に修正する機能がついているんです!
そうやって得られた理解に基づいたイメージの書き換えの過程によりパフォーマンスがあがります。

客観視にいたらない主観的な思考だけでは、何一つ、信頼できる自分の身体が得られることはないし、
新たな学習が深まることはないようです。

それは身体操作の錬磨のときにも必要なことですし、
マッサージや手技療法をおこなうときにも必須なの条件です。


しっかり観察して気づくこと。


要は、五感を使ってしっかり観察することです。

鏡で自分の解こうとしているところをひたすら観察する。
指で患部を触ってください。
患部やその周囲の温度を、湿度を、ちりちりした電気的なものを、
わかさを弱化を、凸凹状態を、繰り返し新鮮に自分を触れてください。

客観視できるほどそこをみつめたときには、
脳はそれをどのような対処をすればいいかという結果をクリアに自動的にみせてくれることも多く出てきます。

客観視が足らなければ、おおかたはゴールにたどり着く道からそれて歩き遠ざかることになります。

 

 

 

咬筋が決まって硬くなっている人のパターンを観ると。。。
・頭部が前に常にでっぱってる人は咬筋、硬いです。

・緊張しっぱなしだったり怒りの感情が絶えずあれば、咬筋が硬くなります。

・歯ぎしりをしている人も咬筋、硬いです。

・かみ合わせが悪い人も咬筋が硬くなります。

あとは咬筋の深層上端の付着部にトリガーポイントがでてしまうと「耳鳴り」が起きることもあります。
それは多くが片側性で片側の耳鳴りなんです。
もし両側の耳鳴りがあるときは、
単純に咬筋の部分的な不調が問題ではなくて、顎関節の問題から生じた全身的原因からきていることが多いようです。
人体のルールに、顎関節がずれると、全身の関節がずれるようにできているというものがありますから。
顎関節のダメージのほうが、咬筋のリリースをするよりはるかに難易度が高く、厄介なことが多いようです。

なので片側の耳鳴りが気になりだした初期段階で、咬筋のリリースを早々にしていただいたほうがいいでしょう。

その耳鳴りを気にしないようにと努力をして咬筋が硬さが増していけば、
やがて側頭筋も硬さが増して顎関節の関節部に器質的なダメージをあたえてしまうことになります。

まずは自分の片側耳鳴りがあるんだと受け入れてもらい、そこからなにが自分ができることなのかを発見できれば。
そういったときに右側のみの耳鳴りがあれば右側咬筋を緩めてください。
試しにやってみて、改善すれば儲けものですし、良好な反応がでなければ他に問題があるのです。
もちろん、自己診断は危険なので、先に病院でみていただくようにしてください。
そのうえで、やってみることが望ましいでしょう。

 

 


最後に、またかぁ~といわれそうですが。


咬筋は、サイズが小さな筋肉であるにもかかわらず、
これほど強力な筋力を発揮する筋肉はめずらしい!!
かなりの緊張に耐えてすごい凝りがここに入り込むんです。

凝りがきつくなったら、容易にほどけないし、
強圧をかければ、ヒエッ!!!というような痛みもでます。


そんなとき。


下準備を温和な気持ちで温熱対応法をするといいでしょう。

たとえば、もしスモールサイズのベン石温熱器を持っているならば、
使って咬筋部分を3分くらい以上の暖かい気持ちよさの加熱をしてください。
ベン石の特殊な人体に与えるリリースパワーが、
通常の遠赤外線効果をしのぐ成果を出してくれます。


それはアゴの張り出しを小さくして小顔に維持する成果が高いんですね。

私も以前、咬筋を顎関節症のあるお客様のリリースをしましたが、
どうしても戻りが出るんです。
それがベン石温熱器を使ってやってみたら、
温熱を加えない手技とは違ったほどの成果を見出すことができて、
「おっ、これってすごくない?!」とびっくりしまして。

 

 


あとは、先日、腰方形筋のリリースのときに解説しましたが、
筋肉が層状に上下に重なっている場合。

 

 

咬筋の浅層と深層の重なり部分.jpg


皮膚に近い部位のリリースは見たままとけるので容易ですが、
浅層の筋肉の下に隠れた位置にある深層部の筋は、
個別具体なそのところの状態をイメージを描いて正解がえられなければ、
なかなかリリースが起こりづらいんですね。

かなりの工夫したテクニックが必要です。

私もそこは、極秘の秘中のテクニックで対応しているんです。
そのテクニックは相当、難易度が高いし、痛みがでるし、
ということで正直に言えば私もお客様に「痛いことばっかするなよ!」といわれるのも嫌でして。
解きたくないけど、ここがとけないと先に進めないと判断したら、
笑顔で「がんばろう!ね!!」とごまかしごまかしとくような。
やっかいなところなんです。。。

それを一般の方にも同様なことをやってくださいとはいえません。
第一、、、リスクもあるため極秘のテクニックですから、教えられませんし。

 

つまり、一般の方でも咬筋浅層は解けても、咬筋深層は解けづらいのです!!


ただそんな場合でも、咬筋にベン石で温熱対応していただければ。
着々と咬筋の深層まで熱が届いて、
その部位の血行を良くしてくれるようですといった報告を受けていますよ。


そういった意味で言えば、
プロの技でなければ対応ができなかったところも、
スモールサイズのベン石温熱器を使っていけば一般の方でも安全で快適な対応ができるんです。
それにリリースのパフォーマンスも、すばらしいものです。

^-^