筋肉の役割は?
一般的には下記の5つ。
■ 筋肉の役割1【動作を生み出す】
■ 筋肉の役割2【熱を産生する(体温の維持)】
■ 筋肉の役割3【姿勢の維持】
■ 筋肉の役割4【外部の衝撃からカラダを守る】
■ 筋肉の役割5【体内の物質の貯蔵・運搬】
それぞれ非常に興味深い。
たとえば、
熱は筋肉量が大きい面積を占める脚部が動くことで発熱し、
足から心臓へと帰る静脈内の血流により熱が全身へと運ばれます。
日々、散歩などで規則的に足を使い体全身を温めることがで体温を上げ、
免疫力維持促進につながるのです。
でもやっぱり、直感的に感じるのは、
骨に付着している筋肉が収縮したり弛緩することで、「骨を動かす」ことでしょうか。
たとえば、
「肩甲骨を下方へと動かす操作にかかわる筋肉」です。
菱形筋、肩甲挙筋、小胸筋の3本の筋肉により、
肩甲骨が下方回旋できます。
それぞれの筋肉が過不足なく適切な量の筋制御がなされることが、
うまく肩甲骨が動くことをかなえるのです。
どの筋肉が凝って緊張しっぱなしになったとしても、
正常な肩甲骨の動きはかなえられないのです。
ですがデスクワーク中心で生活を送り猫背が常態化すると。。。
菱形筋は伸び切ったまま。
肩甲挙筋は緊張して引きあがりつづける。
小胸筋は肋骨にへばりついて骨膜との癒着を強める。
などのような状態に陥りがちとなります。
それにより楽にスムースに骨を動かしたいが、
どれかひとつの関係する筋肉、または複数の関係する筋肉が硬化委縮したままとなって、
理想的な骨の運びができません。
そして体中の骨は、ほぼ単独で動くというものは少ない。
肩甲骨を下方回旋で動作させるのが3本の筋肉が協調的に協力した動作を要求されたように。
さらに複雑に複数本の骨を動作させるときは、
拮抗した筋肉の操作や関節をまたいだ骨同士の兼ね合いから、
非常に多くの筋肉が一挙手一投足に使われることとなります。
協調的に、協力的に。
うまくいけばすばらしい体裁きで体も軽々動作がすこやかです。
ですが、この動作に関与する筋肉の一部、または複数にわたり、
筋肉の柔軟性や弛緩収縮の作動のスムースさなどに問題があれば、
動けなくなる状態がやってきます。
そこを軟部組織でできた人体は、
他の筋肉を無理やり使って補完的な動きをしてカバーして動きます。
ただし、その補完的な動きは、やればやるほど
凝りをひどくするという特徴があります。
そしてそこから血行不良や、むくみ、免疫力低下まで思わしくない歩みが始まります。
筋膜リリースでは、そのようなカラダの骨がどう作動するかを考慮して、
うまく動けてない筋肉を見定めてリリースをおこなうのです。
それで協調的に、協力的に、それぞれの筋肉が骨を動かすようにしていきます。 ^-^