新たに導入した『かっさ型ベン石温熱器』2機種の紹介! 【柄の長いほうのかっさ式ベン石温熱器】は、使い手の身体操作が問われます!!!

温灸器として作られたベン石温熱器タイプとして、
以下のようなものがあげられます。

所有中のベン石温熱器各種2021-5-27.jpg

たとえば、気血の滞りを生じさせた硬化した筋膜のブロック化した部分。
それを遠赤外線を多量に発するベン石を用いてあっためて緩くして、
筋膜の骨化したり癒着したような部分の体液を通れるように温めて体液を流して。
それから独特な特別筋膜のリリースが的確にしやすい筋へのアプローチをすることではがしていきます。

ただしどうしても温灸のような効果が狙いでリリースする場合はいいが、
筋膜の癒着が温灸を当てるような感じではなかなかリリースにはいたれない場面も多々生じてくるのです。

そのような場合、どのようにして対処すべきでしょう?

 


以下の写真は河原で、観ては違うとイメージにあった石を数百以上も探しに探して得たホットストーン。
おそらくは玄武岩です。

平たいエッジの効いた部分があるのが特徴的。
このエッジ部分をうまく活かすことで、小回りの利いた精密な部位リリースがかなえられる。
そのことが使いこなすにつれわかってきた。

通常の板状のかっさでは持ち手が不安定感を感じて、
私の平素の仕事でなす筋膜リリースのしかたにはしっくりこないのです。

それがこちらの石ならボリュウーム感があり握りやすさから、
板状かっさよりも筋膜部を的確にとらえて骨から引き離しやすい。

河原の石2.jpg

 

 

すると、
「そうか。持ち手があるかっさのほうが、私の仕事で求めるものとして役立つものとなるだろう」
と感じるようになった。

以下のベン石温熱器も木製の持ち手があるため、
非常に扱いやすくて力も的確に与えやすいようになっている。

 

 

だったら、、、より積極的に持ち手がしっかりとついた温灸器とは違った用途としてもちいられる、
「かっさ式ベン石温熱器」を利用すること。
それにより施術効率を上げること、同時に施術効果を飛躍させること。
この二つの目的が達せられるだろうと思いました。

そして導入したのが以下の2つのかっさ式ベン石温熱器です。

かっさ型ベン石温熱器.png


私の予想は的中しました。


リリースの深度は以前のやり方でもだいぶ進んだと自負していたのが恥ずかしくなるくらい。
それほど私の筋膜リリースでの使い勝手がいいアイテムとなりました。

たとえば、使い勝手の良さを感じたところを、2つほどお伝えしましょう。

肋骨回り。
特に肋骨の前胸部の鎖骨下という、最適な道具なしでは深堀は不可能な部分に最適なリリースをかなえてくれること。

起立筋。
最長筋等の皮膚の表層付近にある筋肉は言うに及ばず、
多裂筋のような深層部の筋肉のコリを的確にピンポイントで探り当てる強力な武器になりました。
そのピンポイントがわかれば、その点を適切に緩めさえすれば、起立筋の全体的な筋の張りが低下していくのです。


他にも特筆したいところもあって、、、
首筋の斜角筋は他のかっさ型のツールでなければ解けないものの、
肩甲挙筋と僧帽筋が深く癒着している方の肩口部分の深さあるリリースが、
この持ち手の柄の長いものを使えばできます。
リリースされるときの痛みはないわけではない。
だがこの肩甲挙筋と僧帽筋の根深い生涯にわたって猫背首を背負っていかなければならない人に、
福音となるだろう。

 

ただ絵の左側の持ち手が長いほうのかっさ式ベン石温熱器。

使い方を間違えれば、強力な武器という言葉を返上して凶器と化すこわさを秘めてもいるようです。
だから一般の方が、適当にこのかっさ式ベン石温熱器を買って、
自分や他人に対して施術を施すのはやめたほうがいいだろう。

かっさの使い方を熟知せず、筋肉の流れを知らず読めない方が
強い力をかけて施術をしてしまえば事故になりかねないということです。

それはなぜかというと、長い持ち手の柄の部分を使いてこを活かしたリリースができるからです。


またもうひとつ、注意が必要なことがあります。

施術をする先生でも、ある程度、身体操作のノウハウが身についていない方は、
使用しないほうが無難かもしれません。
もちろん購入してから使いこなせる体を作るというのはいいと思います。


その意味は、ちょっとたとえが立て込みますが、
太極拳をするとき。
剣やこん棒などを持たずにする「套路」を練習します。
太極拳の型を連綿と流れるように連続した演武をするのです。

その武器を持たない丸腰で体が使えるように練習が進んだ後に、
剣やこん棒などを使った器械套路というものに取り組むと、
より精密かつ生きた演武ができるようになるといいます。

何も持たないままの身体操作がある程度できるようになり、
それから剣などをもって太極剣を持った套路を踏むことで、
剣先が正しく扱えるような身体操作ができているか確かめることになります。

すでに何年も剣を持たないでおこなう太極拳をしている人でも、
剣をもって型をするときの剣の先は理想から離れた動きをすることが多いでしょう。

カラダの動きは素人にはうまい人も下手な人も同様に見えていても、
ものを持つときの演武では、何も持たないで演舞するときの数十倍以上、粗が出てきます。

モノを持たないでの演武は、肘や膝やその他もろもろでごまかしながら動いているのですが、
モノを持たせるとごまかしが利かなくなるのです。

 

なので、、、柄の長いほうのかっさ式ベン石温熱器は。


体が使えていない人が施術の実践で使えば、たとえ正確にカラダの状態を把握して筋膜のリリースの手順を熟知していたとしても。
実際に柄の長いほうのかっさ式ベン石温熱器で、深部筋をリリースしようとしたとき、
気づかないうちに、かなりずたずたに筋膜を引き裂くようなことをなしてしまわれるケースが出てくるだろうと思います。


ベン石温熱器の温灸器タイプでは、そのようなリスクはヘッドの形状から引っ掛かりが薄いため問題視することはなくてもよく、
一般の方でさえも大々的に速攻で役立てることができるだろう。

でもそれとは柄の長いほうのかっさ式ベン石温熱器は、大違いの存在。
使い手を明確に選ぶものだと感じました。

私が柄の長いほうのかっさ式ベン石温熱器を一般の人や施術者でも身体操作の熟練度が浅い人が扱おうとしていたら、
おもわず眉をひそめる感じになるだろう。
友人の施術者に対してならば、温灸器タイプのベン石温熱器が意のままに操れるようにまで体技を研究なさってから、
柄の長いほうのかっさ式ベン石温熱器を手にしたほうがトラブルが起きないだろうというでしょう。

自分が、この柄の長いほうのかっさ式ベン石温熱器の使い方の難しさに気づかぬままなら、
表だったトラブルにはならないかもしれない。
適当に使えばそれなりに筋膜を緩める成果は確かに出せるから。
その部分での驚きは味わうことができるかもしれない。

ただ、私には筋膜を粗くダメージをあたえるよう引き裂くようなことをを気づかぬうちにするのは。
その施術を受ける受け手の方の身を案じるところです。


一般の私たちがなす動きと違ったレベルのものに達しないと、これは施術の現場でお客様にもちいるのは危険含みのことでしょう。。。


それを理解したうえで施術を習う生徒同士が事故を覚悟で十分に試して研究し
安全性を得るような操作法をあみ出していくというステップは必要です。

この道具は人を選ぶものだといえるでしょう。
ゆえに柄の長いほうのかっさ式ベン石温熱器太極拳を学んで剣を操れるような体技を身につけた者には、
すばらしい切れ味抜群のツールになりますね。

そこにきづいた私は、改めて中国武術の要諦をノートしたページを開いて、
昔を思い出しつつ勉強をし直しています。

 

中国武術を産んだ国から来た施術道具だと感じざるを得ません。

 

ちなみに、
15年前に私が中国武術の要諦を記したノートは以下URLになります。
太極拳中国武術関係の様々な身体を活かして使うときに気を付けておくべきことを、
様々なホームページを検索して転記させていただいたものを、
私の利用するレンタルサーバーに縦書きのWikiを載せて記入していったものとなります。

http://bodywork.s73.xrea.com/tate-wiki/tatewiki.cgi?1

中国武術に関して要諦を知りたい方がいたら、
参考にしていただけましたらうれしいです。 m__m

 

また30㎝ほどの絵の右手の道具。30㎝かっさ式ベン石温熱器.png
こちらは一般の方レベルでも、楽しく使えるようなかっさ式ベン石温熱器だと思います。

ベン石温熱器のヘッド部分の当たる面積が大きいためと、
持ち手の柄の長さがないためリリースのときにてこが効かないので
深くざっくり深層筋を狙うことはできません。
ですが、丁寧にこちらで繰り返しかっさして、
徐々に筋膜の硬化した部を広めにリリースしていくということはできるでしょう。

温灸器タイプのベン石では、筋の端にひっかけておこなうリリースが、ほぼ難しいという難点があります。
そこをカバーしてくれるアイテムになるでしょう。