【重要なお知らせ】ホットストーンの敷石設置を、見合わせたいと考えています。鋭意、敷石再開のOKが出せるよう改良中です。

 ホットストーンの敷石につきまして。



背中にべんせきとネフライト.png



基本的にこのホットストーンの敷石を起立筋と肩甲骨裏、仙骨部位に当てておくことで、
自律神経の交感神経と副交感神経の二つの神経のうち、
起立筋を暖気でエネルギーを与え緩めることで効率的に副交感神経系に移行し、
全身的に治療脈があらわれやすいようにすることができるのです。

そのような成果を計算に入れ、
現状敷石を利用していました。

そのため起立筋群のリリースに取り掛かるときには、
すでに6割ほどその部位の凝りがほどけている状態で、
その上に効果的なホットストーンを駆使した施術です。
容易かつ安全にさらに深部まで起立筋がリリースすることができています。

そのため起立筋群の緊張から椎間板が委縮しているところが緩む率が上がり、
施術の成果の持続性などは大幅に上がっていっている実感を持って施術を進めてまいりました。



ですが、お客様より、次のような貴重な提言をいただきました。
『施術を受けた後に、今までになかったような臀部、ハムストリングが張るような感じが残った』

施術中、そのお客様から「仰向けで膝を立てていい?」とおっしゃられていたので、
その時点で違和感を感じておられたのでしょう。

私の配慮が至らず、大変に申し訳ないことをいたしました。


すべてのお客様から同様なお申し出をいただいているわけではないのですが、
繊細なカラダの状態を増してきておられる方で、
同時に率直に提言していただけるお客様です。



現状の状況になった原因を仮説検証する必要があります。

仮説のひとつとして
・施術用ベッドがホットストーンの敷石の熱により沈み込みが強くなる点

この点は私も自分の身体で気になったことがあります。

施術用ベッドは低反発のクッションが入っている仕様で、
熱に対しての耐用に問題があるのではないかと思いました。
それでメーカー等で調べてみたのですが、
私が購入した販社では、
「普通にホットストーンを使っているエステサロンでも使われてますよ。まったく大丈夫!」といいます。

・・・。

「えっ、そうですか~。 ^-^
 (ほっとした半面、原因が少し不明になってきて振出しに戻った感じに、、、。)」


ただ私も、敷石を施した施術をする以前よりも現状のほうが施術用ベッドのクッション面に変化を感じます。
それはベッドと敷石の間に、ボア毛布に、保熱シート4枚折りに厚手の木綿のタオルを挟んでいます。
それらの中間に設置したものを挟むことにより、4~5時間しても敷石は熱を保ち続けることができます。
(お客様によっては、細身な方は保熱が甘くなることがあり3時間ほどで冷めだすケースもあります)
それだけ非常に効果の高い熱量を循環させられるような仕組みを作って敷石を設置していますから。

ホットストーンの熱量はかなり強く発せられるよう施行して設置しているので、
そのおかげでお客様の起立筋群は緩むのです。
だから同様にワークベッドのクッションも緩められるような物理的な変質が起きたとしても、
何ら不思議はないのです。




販社での回答をくれた方が間違っているというわけでもなく、
一般的なホットストーンのエステでは大丈夫かもしれません。
ただし私の施術は、他の施術と異なる点も多数あって、
施術成果を高める工夫の積み重ねで作り出しているので。

そこを加味して考慮すれば、やはり要因になっていると考えてもいいでしょう。



また同時にお客様の身体要件がそこに絡んでくるだろうという点も、
計算して観ていく配慮も必要でしょう。


現状として、これがお客様のハムストリングが張ったという
唯一の要因だとは考え特定することは難しいものですが、

ひとまず敷石の熱が施術ベッドのクッションに与える熱による沈み込みを抑える工夫がなされるまで、
という限定付きで。

お客様の特段の希望がないかぎり敷石を置かないようにさせていただき、
再発防止をしていきたいと考えております。


とりあえず、施術ベッドとホットストーンの間に挟むものの熱耐性をよい素材にするよう、
様々な素材を買い込んで試行錯誤をしていく予定です。



敷石を置くための中間に挟む物を決めるまで、温度計をあてがいながら調べて5日間以上時間をかけております。
どのようにすればよいかという資料が手元にないので、すべてを実験で数値を出していくしかないので。



そしてそれは完成されたものに至っているわけではなく、常にソフトウェアがバージョンアップをして、
改良して不具合を修正したりするのと同様の作業が必要になっているということを心得ています。
そのようにいまだに完成品ではなく、発展途上なのです。

その点を、どうぞご理解をいただけましたら幸いです。

改良してほしい点がありましたら、ぜひ、お申し出ください。
対応に容易ならざるもの以外は、それは次回お会いするまでの宿題をいただいたというつもりで、
その次にお会いして施術をさせていただくときには、普通の顔をしてその問題はクリアされているでしょう。
または調べたところの経過をお伝えすることもあります。
そのように仕事の優先順位を高めて取り組んでいます。


施術上のことでお客様からのお気づきになられた点、
要望などあれば、お伝えいただけましたら幸いです。


そうなんです。。。
私の施術は誰かの真似をしているものではないため、前例がない。
部分的な参考にできるところはあるという程度ならありますが、
ほぼほぼ、私が想定したものを図面化して書いてできあがっているものです。

「前例がないところをやるのは危なっかしいからやりたくない」という公官庁の役人ではありませんが、
ときどき、大きな難題すぎるときには、他の治療院でもダメだったんだからうちだって、、、と、
思いたくなることもありますが。。。
でも、そうなると、私のところまで足を運んでいただく意味が消え失せるのです。


そういえば、脈診講座を受講したときの先生に、
「鈴木さん、あなたは自分で施術のやり方を作っているのか。それって苦労が多いよね」
とおっしゃっていただけました。

華々しい活躍はできていませんが、
どうにか地道に続けていくことができているのも、
器用ではない私が他にはないことを試み続けているからでしょう。

そのような考えでおります。




最後に。

敷石を復活させるための工夫として、
すでに20ほどの新たな考えだした素材を挟み込むなどして試しておりますが、
その中で現時点で着眼しているものがあります。

以前、シリコンマットにすべり止めシートを挟み込んだ自作のすべり止めクッションを作って利用していたことがあります。

そちらを利用することで木綿性のタオルの上ではホットストーンがお客様の脊椎や骨盤等の左右差があれば、
あたりがきつい部分に石が押しやられて、徐々にずれるという点も気になっていたのです。
おおよそそれがなければ、ハムストリングスの張りが左右差がまったくないままシンメトリーに違和感が出たはずです。
おそらくそのようなことでもないだろうと、そのお客様の腰椎と仙骨周辺の形状や筋肉の状態を観察した記憶から推測いたします。

現実的な話、左右差がほぼないという人自体、もともと空想の動物と同じレベルでありえないものなのです。
それは生理学的にも、人体を左右で割ると、右側が肝臓分の重さがかさむため重くなるようにできており、
右腸骨にその重さがのしかかるという時点で骨盤の左右差が生じるというものですから。

すると、綿タオルにホットストーンを乗せる場合、左右にずれを持つ側が誇張させて石を押してずれを強めます。
そうやって逃げていくことが安定感を逸して不安定さを出して、乗る人によっては緊張を強いる可能性があります。

脊椎の曲がりがきつい人であれば起立筋の緊張具合が強いため、このような石を押し出して移動させても、
大幅には不具合を感じるということにならないようです。

ただし脊柱の柔らかさが増して来たり、仙腸関節が元より関節が柔らかい性状の方の場合、
このホットストーンが逃げるときの不安定感を察知するようです。
私が他のお客様も観察しているとわかってきます。
ひとりひとりの言動から察すると、そのようなことが言えるのではないかと思います。


であれば。
シリコンマットを敷石のホットストーンの下に敷くことで滑り止めになります。
実際に設置してみたところ、密着して設置したらかなりの圧をかけない限りじりじりとずり動くようなこともありませんでした。
固定力が増して安定するようです。


そしてこの点で、おそらく今回、ハムストリングスが張った方の状態をみると、
前回のお身体よりもはるかに体幹が整えられて起立筋が緩む状態が増しています。
それが前回は出なかったハムストリングスの張りが、
今回は感じられたという違いとなって表れてきたとも推測されます。
この点も作用しているのだろうかと観ています。



そのような仮説を立てて、
現状、自分の身体を使っての試行錯誤をしているところです。



ただ、上記に申し上げましたように、
原因が究明できずにハムストリングスの張り等を感じられるお客様が現れるような再発は防止しなければならないので。

もし、うまく私が自信をもって「これで、OK」とできない限りは、
敷石の設置は見合わせていただきたいと考えております。

どうぞ、ご理解の程、よろしくお願いいたします。


※ ただしお客様から、ぜひに、ということで敷石をする希望があれば、そのときは臨機応変にしてまいります。