【理想的な筋肉の流れの方向をイメージして姿勢や動きをつくろう!】の小題を自作しました ^-^

 

ついしん:2020年11月8日に、上述させていただいた文章を一部訂正させていただきました。(1)が理想のイメージです

 

 

フランクリンメソッドの本を見ていると、
ほんとうにカラダの姿勢や動き方をイメージで導くノウハウが詰まっていて勉強になります。

たとえば、立位姿勢で背中の部位の流れを感じ取ってみよう。
首や肩、肩甲骨、起立筋のラインなど、
どのような方向をイメージすればいいのでしょうか?

かんたんな問題を作ってみました。




下図の(1)と(2)。

(1)の起立筋部分のラインが上方へ向いて肩甲骨の棘上筋の下を外方に向けて伸びるベクトルと
(2)の肩甲骨の棘上筋の下を内方へ向けて伸び、つづいて起立筋部分のラインが下方へ向くベクトル。


(1)と(2)のどちらを意識したほうが、姿勢を楽に維持できるでしょうか?



実際にやってみて、自分の身体で答えを見つけてみてください!


体幹と腕の方向性.png


(1)のイメージでしっくり来た人。

身体操作のセンスがいいのかも。
非常に体幹がのびやかに上方へとむかい、胸が自然に広がり呼吸が楽になります。
カラダが軽くなった感じ。


(2)のイメージではカラダが全体が鈍重に感じますよね。

手を動かすのもおもだるく感じるはずです。
それに足の動きも抑制されているはずです。
呼吸も胸が重くなって浅く詰まる感じです。




このように、どのような方向性を持たせて筋肉の流れのラインを導くかで、
楽な身体操作をかなえたり、厳しい負担を背負う身体操作をしているのか。

まったくの別物。


カラダが疲れやすいという人達のほとんどのケースでは、
筋肉のラインを意識する力が少ないか、
理想の方向性をもって描けていないはずです。


私が(1)と(2)を試して10分ほどいれば、
(2)では(1)の10倍以上しんどくてつらいんです。

だから(2)のイメージで体を操作し続ければ、
蓄積疲労は年々増加するわけです。
それは自覚的に、不都合なことをしているつもりはない。

「これは老化現象だからしかたがない?お医者様にも『老化だから』と言われたし・・・」

となります。

ですが若い人でも、2)の身体操作では、
年中疲れた感じがぬけなくなるのは変わりないのです。





忍者のように快活に動けている人は、
天然で筋肉の流れを理想形で操れているんじゃないかな?
武道をしている方々で、センスいいなと思える人は、
一様にして理想形の筋肉をイメージする方向性がいいんです。



私にはそのような生来のセンスの良さはありませんから、
フランクリンメソッドの本をありがたく学ばせていただいてます。


エリック・フランクリンの本.pngフランクリンメソッドの本



蛇足になりますが、

(2)のイメージで施術をしたら、
施術成果は 1/10 に激減します。
それどころか、正確で緻密な施術が不可能ですから、
非効率でリスキーな「施術をしている」とは呼べない危険な行為になってしまうのです。

最近は上記の書籍やセミナーその他で身体操作のノウハウを学ぶ機会が増えており、
私以外の施術をする先生方も、しっかり身につけておられる方々は多くなっているようです。