寒さと心理的な緊張がつのると上虚下実が保てずに、上実下虚になりやすいようです。それはある程度なら施術でケアできます!

今日の元日は、スーパーマーケット等お休みのところが多く、
西小山駅近くの「まいばすけっと」にいくと普段見られない混み方でした。
みなさまは、用意周到にご飯を用意しておられることでしょう。


カラダの重心位置は、上虚下実(じょうきょかじつ)が理想とされ、
上半身はすずやかに力みなく軽々と、
下半身は充実して安定していること。

それが寒さや心理的な緊張、そして運動不足がたたり乱されることが多くなりました。

はずかしながら私も、
寒くなってきていると、人の背中は丸まりだします。

加えて昨今は、毎日、自分や皆様が無事に一日が過ごせるかなって。
心配する日々です。
緊張が抜けないままのときが続けば、
肩の位置が上に上がりだし、胸椎が後ろへ出っ張る猫背へと固定されてしまう。


すると全身への血液循環が滞りだすのと同時に、全身の気の流れが悪くなりだして自律神経系の乱れが生じます。
脈を診ると、その状態であるのは一目瞭然です。


カラダの使い方を気を配るようにしてまいりましょうという私自身が、
右肩の内旋により右手への血行を極端な悪化をさせてしまい、
右手が死にだかのように冷たくなってあかぎれができそう。

それもあってセルフケアとして、ベン石温熱器を2機使って血行を抑止している血管部位の筋硬化部位を特に温熱で緩めてみた。
自分でおこなって手が届く腕に対してのケアはこれでかなりの改善がみられるのです。
動脈が流れる場所は、骨がある部位の近くであり、それは最下層の深層部です。
浅い部位のみを緩めたとしても、一時的な血行を改善効果はあっても、
それでは持続的効果は数十分から長くて数時間です。
そのような対処は風前の灯火的なあざといものです。
量的に多大な負担や負荷がかかりすぎているときは、
焼け石に水のようなアプローチを受けると、
自分は施術を受けてもすぐにつらさがでてしまうと。
救われない不安定な気持ちとの葛藤が生じるようです。。。

なのでそれ以上の深いものを狙っていくならば。
深層部の動脈の血管を圧迫しつづけて緩められなくなったものに対して、
いっときはどーんという衝撃があるようなアプローチであったとしても、
数日からそれ以上の改善し続ける時間を設けられるリリースのほうがいい。
そのようなリリースをうけることができれば、
改善できたときのほっと一息付けるため姿勢や動作への気配りが容易になる。
余裕が心理的にも生まれるということです。





背中の肩甲骨の棘上筋・棘下筋、肩甲挙筋、肩甲下筋、菱形筋などはネックになっているとわかっていても、
ベン石温熱器を握る私の手は、そこまでは手が届かない。。。
そして上部胸椎がずれだせば、胸腺という免疫系の最大級の要所の機能が低下して風邪をひきやすくなる。
ウイルスや細菌などへの抵抗性が落ちやすくなるのです。




ここからちょっと余談ですが、、、

ただ、いいかわるいか微妙な物言いですが、
今の日本人の姿勢特徴をみれば欧米人のさっそうとした姿勢で胸の位置を理想へと固定して、
しっかり自然な深々とした呼吸をすることができている人たちと比較すると、
自然な自発呼吸をするときの呼吸代謝量がおおかたが少ないようなのです。
息苦しさを感じられるはずの部位にしこりがだいぶついているものの、
本人がそのことに気づかずに自分は普通に呼吸ができていると思えている。

そのような認識でいると、日頃から呼吸がしづらいという負の状態に不感症になって麻痺を起こしていて、
さらに悪化させられるようなウイルスや細菌による呼吸のしづらさが強いられても、多少耐えられます。
もちろん、これは耐えられる分だけの余力があるという条件付きのことですが。

それが平素から深い呼吸がある程度できるような「伸筋を使える者たち」が呼吸困難を強いられたときには、
精神的動揺もひどくあらわれてパニック発作を起こし極端なダメージの傷跡を付けられてしまうようです。
西洋人のほうが伸筋を使う者たちが多いため、呼吸器系がパワフルな傾向があるのです。
ただそのような旺盛な呼吸推進力が強烈なブレーキを踏まれると、
善から悪化の振れ幅が普段呼吸がしづらい人以上にきついものと感じられて、
精神的苦痛が耐えがたくパニックへと陥りやすい傾向が強まるそうです。
そのことはスポーツをなさる方々でも伸筋を使えている人がいて、
その方々の様子から伝わってきます。
コロナウイルス感染が呼吸器の肺胞に問題をしょうじさせる特徴があるそうです。
普段にそこを存分に使えているものが病により急激にその組織を取り上げられたなら、
ほんとうに苦しいんでしょう。。。

で、このような伸筋を使えているものが肺胞機能を制限されたときに、
上虚下実という重心どりができなくなって、
上実下虚のようなアンバランスな状態となります。
そのときに胸椎や胸骨柄あたりに骨格上の変位している部位を見つけ出せる場合もあります。





元へと戻ります。 

私も、完成度は低いものの身体操作上、伸筋群を活かすよう心がけています。
すると上記で上げた「背中の肩甲骨の棘上筋・棘下筋、肩甲挙筋、肩甲下筋、菱形筋などはネックになっているところ」の引っ掛かってしまうところ。
こちらを敷石につかうホットストーンを温めて背中の患部にあたるよう設定して刺激を与えるようにすると。。。

角度的にあて方が難しい面があるものの、だいぶこれでカラダの状態が上向いていきました。
以前の施術での肉体的な疲れであれば、
ランブルローラーのようなごつごつした刺激を受ければ、
それでほぼ復活できるようなものでしたが。
それが精神的緊張が根を張ると、24時間休むことなく脊柱起立筋を緊張させて身を固めて自己の感受性を落とし、
同時に外敵から身を固めて守るという本能のままいつづけようとするため。
こうなるとミリ単位のポイントを狙って刺激を送る必要がある対処が必要なため、
それにはランブルローラーの刺激は大雑把すぎるのです。。。




ちなみに、このような寒さや心理的な緊張を受けているのは、私だけではありません。

それは私とほぼ同様な背中の緊張の度合いの強さから起立筋が脊髄神経を縛り拘束しているようなことで、
カラダの不調を感じられている人もでてきているんです。
特徴として寝付けなくなって睡眠障害が生じたり、寝ても悪夢ばかり見る。
あとは津液の固摂力が低下していく傾向も見受けられるようです。



この場合、腕全体の隅々までの凝り、首の深部の凝り、肩甲骨回り、
大胸筋部分、三角筋、腹直筋と腹横筋や腹斜筋、そして仙骨部から首付け根までの起立筋全体を解くことで、
心身ともに拘束感が深々と緩まりだします。

もちろん浅い部分のみを固めた状態の方にはその程度にあったリリースで十分です。
ただ精神的な長期にわたり24時間かかり続けた緊張は筋肉の繊維を痛め続けて、筋組織の状態事態を悪くします。
それらをうまく代謝させて新たなものへと置き換えを促進させるような深さまで緩めなければ効きが思わしくありません。。。


これからの時期。
さらに寒さと心理的な緊張の度合いは増すことも考えられます。


もしベン石温熱器を購入された先生方がおられれば、
現状のお客様の中の多くの方が上虚下実の逆の「下虚上実」という
非常にアンバランスな緊張を強いられ続けるパターンを保持していることがみえてくるでしょう。

私が昨日に、上記の部位を近所の友人宅へとリリースさせていただきにいったのですが、
非常に即効性もあって喜ばれました。
ベン石温熱器を持参しての出超だったのですが、
ベン石という筋肉のリリースに対して特別な素材を用いて熱転写させていただくことで、
以前の私には想像できないほど効率よく、そして受ける側も気持ちよく負担感が少なく施術ができますね。

ちなみに平素、本業の施術では角型のベン石温熱器をもちいることが多いのですが、
経絡やマルマ療法の応用でピンポイントに注熱をしたかったので丸型のベン石温熱器をこの度は用いました。
丸型ベン石温熱器を使うことでピンポイントへの注熱がしやすくなります。
ただ温度管理が、角型よりも丸型のほうがシビアになるので、その点は難しさもあります。