軒先を貸して母屋が乗っ取られる話★-3

(パターン2)
創始者が、その独創性と研究への飽くなき執念や努力の継続により開発したテクニックは、ときとしてその創始者の独自のものであることが多い。”彼にしかわからない、理解できない”ものや”彼のレベルまで到達するのには並大抵の努力ではだめだ!”というケースがある。前者の創始者しか理解できないものにおいて、それを一般的な再現性のあるテクニックまで研究することは大変なことだ。それゆえに研究もかなり深いレベルまでおこなわれていくことであろうし、成果も簡単に出るわけでもない。しかしながら”彼のレベルまで到達するのには並大抵の努力ではだめだ!”というケースでは、ある程度の外形が理解できていてエッセンスが分かれば似たものを再現することはできるでしょう。しかしながらその実ときとしてそれは似て非なるものとしてのものでしかないケースも往々にしてあります。その様なケースでは、たまたまその似て非なるテクニックを身に付けたものが母屋の名前を語り世にそのあやふやな知識で公言することで、多くの人を結果的に失望させることとなります。

このケースでは一時は軒先を借りて母屋を乗っ取ることとなったとしても、その母屋を乗っ取ったと同時に自らそれに火を放ちます。その母屋である創始者の信頼を失わせることとなり確実に創始者の首も絞めてしまいます。せっかくの優れた技術がそこで得たいの知れないものまがい物・・・などという不当評価を受ける結果となります。

これではパターン1の軒先を借りて母屋を乗っ取ったよりも悪い一番恐れている、共倒れですね。結果として受益者たるべきクライアントには、そのワークサービスが受けられないこととなります。これによる損失は大きいです。

えてしてノーベル賞を受賞したもののことを調べてみれば、ときどきダーウィンとその信望者との関係とかなどなど不可解な権利の主張関係があります。・・・どこの世界も、どこの業界も同じなんですね。

まぁ、私のように世の中に対してのインパクトがまだまだ少ないものではあまり心配は要らないのかもしれません。ワークテクニックやそのワークにより生まれた何百何千もの条件下での効果測定データ・テクニックコンビネーションなどによる技術の確立によるデータは僕の頭の中とパソコンデータベースとレポートにしかない状態ですし、それらを公表することもまだまだおこがましいところです。