フレームを感じてゆったりみつめる。★-1

心理的に追いつめられたとき、恐怖感を持つとき、焦りを感じるときなどそれと同時にからだの硬くなっていることに気付くことができる。

例えばそれが過去に起こった類似の辛い体験がこれからやってくることがわかっている場合も同様だ。
「あぁ、やだなぁ。明日4000mを走らなきゃならない。僕はあまり体力がないから、走りおわったあと数日苦しまなくっちゃならないんだ。前走ったときはすごく疲れて腰痛が出たんだっけ。」という場合。
実はこの時には頭の中で以前辛かったときの経験をフラッシュバックとして追体験している。フラッシュバックとは記憶の断片が脳裏に感情とともに焼き付いたものが多く、過去の体験であるのに、その実そのフラッシュバックを体験しているときの脳の動きはあたかも現在の出来事を体験しているかのごとき反応を起こしている。

脳では筋道だって「あのときは僕は登山をしてすごく楽しい体験をした。でも帰り道があまりにも急だったのと下山前日に降り続いた雨によってぬかるんでいていくつも死ぬかもしれないという経験をしたんだ!恐ろしかったんだ!よくよく聞いたりその日の下山の途中で骨折をした人も多く、僕も足に負傷してしまった。その傷がまだ痛むんだよ。。。(恐怖に引きつる)」と、冷静に客観的に語れれば徐々にその恐怖はおさまっていき過去の経験として整理して「もうすんだ事だ。過ぎ去ったことで、現在とは違うものだ」と理解できる。