★一つの怪我は、多くのダメージを必ず呼ぶ!-2

「顔を打つ。頚椎にも痛みを感じた」
・・・・ちょうどムチウチのような形で顎を打ち、頚部に負傷を負った。そうなると、このときに顎にできた傷を縫うことよりももっと重要な変化が起こる。軽度のむち打ちのような頚椎2・3・4のずれが認められた。それと同時に、無意識のうちにこの頚部のずれを首の筋肉群たとえば僧帽筋・肩甲挙筋・斜角筋・胸鎖乳突筋などが極度に硬く膨れ上がる。呼吸が浅くなる。そして後頭骨が下方にずれ、頭部へ流れる血液量が減少。めまいや立ち眩みとなりやすくなる。
(腰背部からの筋膜の癒着が認められる。それを解消。頚椎をカウンターストレインやCV4などのテクニックで歪みを解消。ときとして打ち身の場合、オステオパシー特有のエネルギーの弾道テクニックが役に立つ。)

一見、傷を作ったところのみをケアして過ごしてしまいますが、上記に挙げたように体のバランスが大きく崩れてしまっています。それは、事故や怪我をした後にボディチェックをしてみると、必ずといってよいほどクライアントは驚愕の声を上げます。「えぇぇ。なんでこんなところまで体に影響がでちゃっているのぉ〜」

そして実は3週間後には傷やそれからくる炎症は外的に見ますとおさまってきました。しかしながらその状況は詳細を見てみると、筋肉の歪みが身体内部に入り込み浸透しています。日々その歪みが出ている状況を続けますと、人間はその歪みが出ている状況でももっとも負担が少ないように体を使うよう無意識のうちに工夫した動きをとります。・・・しかしながらそのすばらしい対応能力・順応性も実のところ身体内部の歪みを解消させるべき機能を持っているわけではありません。結果的に、その事故などによって体の中に入り込んだ歪みは後々まで残り続けています。こちらのほうにもより積極的に目を向けてみる必要があるでしょう。
クライアントでワーク修了をされた方で後々まで響くような事故や怪我などの後遺症が気になる場合にはアフターケアのワークを受けてみることをお進めいたします。

季節柄スキーに行かれてムチウチなどになられて、、、というかたが多いのです。でも一度筋膜解放テクニックで身体の深部層の筋膜まで解放されていますと、「あぁぁ。つれぇなぁ。寒気がして!うぅぅっ」という状況がけろっと解消するケースが多いのです。