★自らの身体を慈しみいたわる気持ち

体は使い倒すものではなく、「もうひとりのあなた」という貴重な友人とのコミュニケーションです。

ときとして体が腰痛や肩こり、またはそれ以上の辛い症状が出て「こんな身体、なんの役にも立たない!」と思うことがありませんか。

辛すぎてそう思う事もあるし、かえって体の柔軟性が富んで神経が非常に敏感になっているときに少しでも筋肉痛が出ると「信じられないほど鋭い痛み!いててて!」ということもあります。

こんなときに急ぎの仕事を抱えていたり、自分の立場上どうしても休んではおれず動かなければならないときもあるはず。そんなときに身体により精神的なダメージを与えるような言葉をかけることは得策だとは思えません。より脳波が荒々しく乱れ、痛みがより強くなります。それだけではなく、血液が心配や恐怖や怒りとともに酸化していきますので粘性を帯びていきます。それにより、確実に免疫力が後退し回復力は低くなります。

ときには「こんなに僕はこのからだを酷使し続けて、それに耐えてくれた末に痛みが出ているんだ。よくここまで耐えてくれたね。感謝するよ。ありがとう」と言葉をかけてください。
僕のからだは僕のもの、僕の精神と一体のものと感じることもあります。しかし自分の都合を優先し負担を強いて無理を重ねるなどのとき、「身体は動かなくなります」。自己防衛反応の一つなのでしょう。この自己防衛反応を無視しては暴走し自滅します。ちょうどオーバーヒート寸前の車を止めずになおも進み続けてしまうことと同じです。結果は、その無理強いのひとおしが取り返しの付かないことへ向かったり、また傷口を広げます。

そんなときには叱咤激励よりも、自分の身体を「もうひとりのあなた」として、感謝して、出来るだけのことをやってあげてください。優しい言葉をかけてあげたり、いたわってあげたり。それが一番賢明な行いです。
そのときにはじめて自己防衛反応である肉体の悲鳴としての症状が鳴り止むことでしょう。そしてスムースに身体が改善されその大きな変化を受け入れられます!

(ちなみに自分自身の身体を「もうひとりのあなた」として客観視し、うまく気持ちよく付き合うことが大切な「身体の操縦法」だと思う今日このごろです。)