TSラインについて

頭蓋骨は、一枚板の大きな丸い骨ではありません。
それは前頭骨や側頭骨・後頭骨・その他いくつもの骨が
ぎざぎざした縫合部によって結ばれて一つの頭蓋骨になっています。

そしてその頭蓋骨の中でも側頭骨と蝶形骨を含む外周の縫合部位を”TSライン”と呼んでいます。
実はこのTSライン上に、わかりやすいイメージでいいますと足裏の反射区と同じような各内臓と関連したところに痛みやしこりができるというチェックポイントがあります。

それにより腎臓、小腸、副腎、肝臓、直腸、盲腸、生殖器、生殖せん、結腸、副鼻腔、心臓、肺、たんのう、胃、横隔膜、膵臓脾臓などの内臓諸器官にダメージがあるかどうかを、頭蓋骨を触るだけでチェックすることができます。
私がこめかみ付近をなにげなくチェックしているときがありまして、
そのときには身体の中の内臓の機能がどうなっているのだろうか
というものをしこりの有無によって判断しようとしています。
医師ではありませんので対応する内臓のここが弱いのではないでしょうか、と進言することは直接的には控えることがおおいのですが身体についてより深く知りたいというニーズがあるクライアントの方(同業者でワークを受けにこられている方のような身体の基礎知識を持った方にのみですが)には、参考までにしてくださいと前置きをしてお伝えするのもいいのでしょう。

また、このTSラインには痛みやしこりができるという性質がありますが、それと同時に足裏を圧して痛みがでる反射区の対応した内臓の機能を改善できるのと同様に、TSラインのしこりがあるところを軽くたたいたり押してみることで内臓の動きがよくなるようです。
この効果は意外に大きなもの。

人のからだには思いもよらないチェックポイントがもっともっと隠されているようです。ちなみにAKという応用筋肉学では他にもさまざまなチェック方法があります。どこの筋肉の力がなくなってしまっているカなどをけっこう器用にみつけることができるので助かっています。

(個人的にOリングテストをしてもなかなか思わしい判断ができないケースが僕の場合多いので、それよりも確からしい判断材料を多方面から得てワークの進み具合とか推し量っています。)