体を立てること・・・

ゆで卵をデスクの上に立てたことがありますか?
わずかなぐらつきで傾いてしまって倒れてしまいます。。。
ぐらぐらっ〜とゆれています。
それをそぉっと立つ方へと微調整をしていきます。
一つにかなりの集中力が必要です。
二つに微妙に繊細に動く筋感覚。指先のセンサー。
リラックスをすることが大切です。
なれるまで時間がかかりますよね。

なんどかトライしてみてください。
そして何度か繰り返していくと、
楽々に立てることができるようになります!

つぎに生卵。
生卵はゆで卵よりもずっと立てることが難しいです。
中が固体ではなくって液体、流体であるからぐらつきが大きいのです。
ですから難しい。。。
ゆで卵を立てるよりもずっと集中力、筋感覚の繊細さなども必要です。
・・・実は人の体も60〜70%は流体。
生卵を立てるときと同じか、それ以上に繊細な感覚をもって立てなければなりません。
集中力も当然必要です。
実際に生卵を立ててみてください。
ゆで卵の底辺の点で、卵全体を支えています。
非常にグラグラしています。
そのグラグラ感。人間が立つときもそれがあります。
そのグラグラ感を保ちながら立つことができれば、
うまい立ち方です。
でも足や腰、首いろいろな筋肉が硬直している状態では、
そのグラグラ感がなくなり骨が使えていません。

では、たつときに生卵を立てるときのような注意力が
自分が立つときに使われているかどうか探りとってみてください。

まずは生卵を立ててみましょう。
そのぐらつきの中に重力とバランスが読み取れます。
そのぐらつきを繊細な椎骨の動き、頭の位置、肩の広がり、尾骨や仙骨の立て方そしてそれらの骨格をささえる筋肉を微調整により制御します。
その繊細さがなければ重力を敵にしてぐらつきを筋力で無理やり制御することになります。
それは自然と敵対しています。

ゆで卵を立てるよりも、体を立てることは難しい!!
その難しさを理解することができるまで、僕自身の体の追求は続いていきます。
(注-立つことと、体を立てること。立つというといつもの無意識的な立つときの緊張状態を呼ぶ反射パターンが出てきてしまいます。立つと思わずに体を注意深く立てていこうと考えてみてください。)