ワークにより痛みや違和感が発生する原因(2)

(2)体の立っている状態や歩いている状態時のバランスが書き換えられたこ
とによる痛み。
筋膜マッサージとは、筋膜のしこりという骨格のゆがみを作り出している原
因筋をリセットする効果があります。ちょうど家がゆがんで立っているとし
たらそのゆがみを補整するためにつっかえ棒をかますことにより倒れにく
くするという感じがあります。そのしこりを解放してゆるめるということは
今までそのしこりに頼って体を立ててきたのですがそのつっかえ棒がなくな
ることによって新たな体のバランスのとり方を見つけていかなければならな
くなります。
ときたま整体院やカイロプラクテッィクに通ったのだが、急に腰が腫れ上が
り動けなくなったという経験をされる方がおられます。それは、たとえば腰
痛のときとかは体全体が硬直化してその痛みに耐えようとしていて一本の硬
い柱のように体を支えます。体のバランスは非常にとりにくくなりそのため
今まで使っていなかった筋肉に(も)負担をかけ筋肉を硬化させて立つことで
対応しようとします。そのときに今まであまり感じたことがないところが痛
みを覚えます。そしてそれは6時間後〜3日後という時間差でやってきます。
たいていは新しいバランスを獲得していく過程をクリアすればその痛みは少
なくなるか、消えていきます。
この場合の痛みが強すぎるときには、早めに再調整を受けた方がいいでしょ
う。比較的簡単にその痛みはとることができます。

また体の使い方が、自分自身では気づかなくても負担がかかるような使い方
を強くしているので、実はしこりができているという仕組みです。
それを考えますと筋膜を解放された箇所を、体の使い方の最低限が理解でき
ないうちにはその箇所を自分でまた酷使して筋膜の癒着を押し進め痛めてし
まいます。場合にもよるのですが、そのときには現状のお体のコンディショ
ンでは負担がかかるようなスポーツをされている方や高いヒールの靴を履か
れている場合などには、それをある程度ワークが進みからだの使い方をご理
解いただけるまで制限させて頂くことがあります。そうしないとかなり次回
のワーク時の筋膜の癒着を剥がされるときに痛みをともないますので。