罪深い言葉・・・

先日、新規のクライアントとの会話の中での一こま。

クライアント「以前通っていた整体院の先生に、もうこれは私にしか治せない、といわれてしまってわらにもすがりたい気持ちになった」
それを聞いて、とてもやりきれない怖い話だと感じた。

ときどき私にしか治せないという言葉を使って、自分の施術スキルのすごさを表現する先生がいます。
実際問題として、その先生がいったい何人の他の整体院の先生を知っているのでしょうか?すべての先生をくまなく知っているのでしょうか。そしてすべてのワークスキルを熟知していると言われるのでしょうか。

NLP的にいうと、その言葉は実体のともなわない思い込みです。その個人の思い込みの意見により、ときとして大きく精神的なダメージを与えるときがあります。
それは許されないことです。
たとえ自分がどんなにがんばっていて施術の修行をしていたとしても、最低限、自分の知らない先生方を自分の立つ場所より下だと見下してはなりませんよね。
結果として、そのクライアントは、その先生に見放されたらどうしようという恐怖心が沸いてきます。それで精神的に強い依存状態をつくりだします。
もしそのような状態を意図的につくりだそうという先生がいたら、かなりの悪質な方です。そして不用意に自分しか治せないというように口走ることも当然慎まなければなりません。

クライアントにはワーカーを選ぶ自由があります。
その自由という権利を活かしてください。
さまざまなワーカーの発する情報をチェックして、一番自分に必要なところにアクセスしてください。
不用意な一言にこころ迷わされることなくクールなジャッジをしてくださいね。
ワーカーはあくまでもクライアントに選んで頂く側なのですから、ね。