ボディワークのやり方をレクチャーするとき (2)

そんなときにそれはなぜだろうと考えます。
一つに「気場」の問題。
真剣にこれを学んでもらいたい、学びたいという緊張感漂う中、
目的が一つになったときに教える側と教わる側のテンションが高くなるから。
シーンとした空気が神聖に伝わるような雰囲気のときも。
気功の練習をしていると、一人で行うときよりも、
数人で行う方が気の力が自然に高まるという経験、
それと類似した感覚に近いものを感じます。
教えるものの力をプレゼントしている感じでしょうか。

二つに「ただ見てたからできた」。
訳もわからず理由もわからずとりあえずいったん見てくださいね。
といって観察してもらいます。
それから次にこれはこういう意味合いを意図していて〜と、
利用の説明をします。
きっと百聞は一見にしかず、見た記憶が鮮明だからでしょう。
だからそれを失わないうちはやりやすいのでしょうね。
それが頭でコネ繰り回わされて混乱する。
これは僕もよくある。
それを次期に発酵させてシンプルにエッセンスを抜き出せばいい。
そうしてシンプルになった後の技をするときは、
ルールがわかっているのでスマートに動いてワークをする。
そうすると見ていてとても簡単そうなことをしているように見えるんです。
「はぁはぁ〜ん。なーんだ、難しそうなこと言っててもなんか簡単そうにやってるなぁ。おれにもできそうじゃん」という気になってくれていると。

三つに、
基本的に同じワークテクニックを使うにしても、そのワーカーの好みが大きい。
好き嫌いってあるじゃないですか。
それを無視して無理やり食べることはできない。
実はあまり僕の使うワークテクニックが気に入らなかった。TT)