ボディワークは特殊なものではないです

ボディワークを受けると、なにか体に特別な機能を付与できるように錯覚される方もおられます。

でもうちの場合に限っていいますとそれは錯覚です。

ボディワークでは、まず始めのステップは、体についた無駄なものを見つけて取り除く作業です。
それは筋肉のしこりのパターンだったり、それからくる体の歪みのパターンを改変するものです。
ひとは長く生きていくにつれて、体の使い方の癖を持ちそれを助長させます。
たとえば肩が凝る人は気づかないうちに肩を酷使するような使い方のパターンを持っています。
それはワーカーがその方の動きをしばらく観ていてチェックすれば、「ほぅら。この姿勢。ね、ここで重力に逆らっているじゃないですか?」と指摘されれば納得できる物理的なものです。
そのような癖のある動きを繰り返すことにより、本来あるべきではないしこりを後天的に付与された形になります。
それを解除させて、もとあるシンプルな体に戻すこと。

人体が持つ能力が素直に発揮しやすくなることで、能力が増したように思えるときもあるかもしれません。
ただこのファースとステップだけですと、あまり「おぉぉ!」というような驚嘆はないでしょう。
「腰、かるくなった?」という感じかもしれませんね。

で、次のセカンドステップ。
今まで使われていなかったからだの機能を利用することを覚えるステップです。
使われていなかったからだの機能といわれてもぴんときませんよね。
たとえばそれは腹部に納まっている大腰筋や大腿二頭筋などの伸筋と呼ばれるような筋肉。
または脊柱起立筋という筋肉。
自分の意志で「ここに力を入れるぞ!」と思っても、力が入らない筋肉のこと。
この筋肉がファースとステップで体が仕上がっていると、磨きをかけることが容易になるわけです。
最近知られるようになっているピラーティスなども、その助けになります。
バレエのレッスンなどもよいでしょう。(先生は厳選すること)
呼吸や体の力みを抜くこと、関節の使い方を学びます。

このセカンドステップまで進めば、身体的な若さはキープできるでしょう。

次にサードステップに。
セカンドステップで、大腰筋や大腿二頭筋や起立筋などの非常に太くて長い筋肉が鍛えられ磨かれた上で、こんどは短く繊細な筋肉群をコントロールするトレーニングをしていきます。
この段で体を繊細に使えることの意味が理解できます。