甲野善紀氏のビデオを観た驚き!!(2)

古武道/松聲館主催、甲野善紀(こうのよしのり)氏のビデオをお借りした。
クライアントのIS様、多謝。

お借りしたビデオの二本め。

古武術が眠れる能力を開花させる
バスケットボール革命』
出版:日本文化出版株式会社
時間:60分
価格:4762円

ビデオタイトルからわかるように、これはバスケットボール用ビデオ。
2000年岐阜インターハイ出場、同年ウインターカップベスト16になった桐朋高校のバスケ指導先生の解説と要所に甲野氏の説明がはさまれた構成。

「私はバスケットボールをしていないから関係ない」と思われる方も多いでしょう。
僕も高校の体躯の授業が最後。
だがこの高校に見学しにきている面々は、バスケットボール関係者だけではない。企業等の社会人が「研修」で見学にきている。
意識改革が企業には大切だと説かれるなか、桐朋高校の生徒たちより受けるインパクトが大きかったからでしょう。

バスケットボールを志すものには、身体的能力が備わっているものが多い。
アメリカ・プロ・バスケットボールのNBAを観てわかるように、
長身で強靱なバネを持つ者が身体的な素質をさらに伸ばすことによって戦っている。
インターハイに出場できる高校レベルの生徒たちの体は、大きく強そうに見えるものも多い。

だが桐朋高校の生徒たちは、肉体的な優位性を一見感じられない。
その彼らがインターハイに出場し、結果を残したには秘密がある。
それを学びに企業が「発想を柔軟にするために」研修に来たのだ。

マチュアの世界では教条的に、「がんばればいいんだ。良くやったよ」、という言葉をかける。
だがこのビデオをお貸しいただいた方は、プロ野球選手等のバックサポートをされている方で、プロの世界ではそのような言葉は通用しない。
実力が発揮できるよう自分を進化させたもののみが生き残る。
成績が残せなければ、若くして肩を叩かれる。
シビアな世界だ。

最近の企業も、内情は似ている。
安定企業と目されていた会社の倒産や業績悪化。
生き延びるためにはこのままではいけないという危機感を感じ始めている。
そこで既成の概念を打ち砕いた桐朋高校バスケ部に可能性を見いだすはずだ。
肉体的優位性だけではなく、技を磨くことで勝ち抜く姿勢に共感したのだろう。

それを肌で感じるすばらしい研修をしている企業も、いいですね。