まじないのような言葉

元巨人軍、中畑清の『絶好調!』ではないが、自分の気持ちや感情を高ぶらせるために、
自分なりの言葉を持つと有利だ。

僕は、元気よく『 I can do it !』という。
たとえ自分には絶対できそうもないような問題を抱えても、

『 I can do it !』。

声に出してみる。
人前では恥ずかしいので、そのときにはつぶやくように。

すると「アイ キャンドゥ イッツ.」といったとき、【ドゥ】の発音に差しかかったとき、
自然と集中力が増す。
その問題に取り組んでいこうという気分に入る。
それは、【ドゥ】のなかの【 ウ- 】という発音の中に、意識を集中させるサウンド(響き)が入っているからだ。
実は、ただ【 ウ- 】と唸り音をだしてみても効果はある。
犬が敵に襲いかかるときにだす唸り声の、【 ウ〜〜 】には、意識を前方のみに集中する作用がある。

実験してみればわかるだろう。
【 ウ〜〜 】と2分間口をすぼめ突き出すように発声しておれば、
眉間に意識が向けられ鋭く前方を凝視する。
同時に左右、後ろへは意識が向けにくくなる。
集中力の強い人ほど前にしか意識は向けられなくなる。

このサウンドの助けを借りる事は応用範囲が広い。
それは【 ウ 】以外にも、人の意識や気持ちに作用させるサウンドがあるからだ。
言葉に、人の意識を集中させたり解放させたりさせる魔法の仕組みをパッケージできる。

そして『 I can do it !』には、
自分の胸の内で、「できない」と反射的に判断したイメージを消し去る力がある。
否定モードから肯定モードへ瞬時にスイッチングされる。
問題解決のアイデアは、自信とともに湯水のごとく出てくる。
だが自信を放棄したときには、でてこないものだ。
自信などは、多分に気持ちの持ちよう。
できる、できないは、実際やってみなきゃ誰にもわからない。
少しでも自分に有利に働くように取り組み姿勢を整えた方ができる確率は高くなる計算だ。

何度かフレーズを繰り返す。
すると「アイ キャンドゥ イッツ.」の【ドゥ】のところで、
右手を強く握り拳にしている。
無意識に身体が動いた瞬間、心も動いているのかもしれない。