身体の使い方は人に伝えてモチベーションをキープ

身体の解放が進み、まっすぐ立てる感覚が身についたと思っても油断は禁物。

油断すればすぐに過去行ってきた姿勢になる。
姿勢とは自分の【 意識 】で制御する事もできる。
腰を猫背気味に後方へ反らすことなど、意識的に行う事は可能だ。
しかしその制御の大半は【 無意識 】の領域で行われている。
『習慣』だ。

いつのまにか過去の習慣に、姿勢が引き戻される。
三つ子の魂で習得した習慣は、強力だ。
過去に得た習慣は根強く生き続けている。

過去の習慣が、理想に近ければ問題はない。
だがそ過去の習慣的な姿勢を、理想状態で身につけている方は日本では少数派。
それは足裏重心計測値の統計からもわかる。

結論としていえば、次のたゆまぬ行為が必要。
いったん身体の使い方が理解できたとしても、
意識して姿勢をコントロールし続けることだ。

過去の習慣から抜け出すためには、常に自分を律せねばならない。
新たな過去の習慣をプログラミングする。
その際、感情を伴って『この姿勢の方が楽だな』と思うと効果的。
学習は感情を伴えば忘れにくくなる。
そして喜びが伴えば潜在意識がそれを受け入れやすくなる。

このリプログラミング期間には、個人差が出る。
戦列に理解できればすぐに至るが、そうでもないならば長期間を要す。
一生難しい方もおられる。

だが悲観的になる必要はない。
自分の覚えた身体の使い方を、多くの人に伝える習慣を持てば、
学習能力も向上し、問題意識を強く持つようになる。
なぜ正しい姿勢が必要なのか人に説明するときに、自分の脳に教え込む。
実演する事で身体に教え込む。

模範の『 型 』まねをしていたレベルから抜け出せる。
『型』の裏側に潜む『技』が必要だったことに気づけば、
習慣的に利用した神経以外の部位を働かせなければならない事がわかる。
立ち方などの所作振る舞いに命が吹き込まれる!
ここは過去にプログラミングがなされていない領域。
習慣の書き直しではなく新たなる学習がそこにある。

この方法が最も過去の習慣を強力に書き換える力がある。

常に人の身体の使い方をチェックしたり、
自分の身体に意識を集中する事が大切だ。
常にという言葉を強調する。

身体の使い方をレクチャーする先生ならば、
基礎に立ち返り技として深みをもたせたい。

先生が一番モチベーションをキープできて、幸せですよ。