なぜかワークのときに圧をかけられると力が緩む。

ボディワーク中に、圧をかけられるとき。

圧をかける方向によって、クライアントの身体が緩むか硬直するか決まる。

鉛直線上の直角のラインで適量の力で加圧し、下に床やベッドなどの支えがある場合。
とても緩みやすい。

だが斜めからのベクトルで圧がかかるとき、身体の中心部分を硬直化させる。
それは反射的に起こる。
身体が倒されるときに起こる反応と同じだ。
力が身体を抜け倒されたり傾けられるとき、
とっさに手が出て受け身を取り、同時に身体が倒れた衝撃に耐えるため硬くなる。
斜めから圧を受けることで、過去転んで倒れたときの恐怖心がよみがえる人もいる。
だからその加圧方法にはとても注意が必要となる。

オイルマッサージをするとき軽くさするようなときでも、
力の方向は常に鉛直線で落ちるベクトルにする。
その圧をかけられているだけで床と自分との身体の密着度が上がり、
同時に身体が緩み始める。

『身体が落ち着いた』状態になる。
これは『身体を床との密着度をあげられるほど、地面と身体が一体化していく』感じ。
精神的にもリラックスできる。

このように身体が「落ち着いた」ときに自然に緩みだす。筋弛緩へ向かう。
シンプルだけど、これは身体を緩ませるための基本中の基本。

だが、常に鉛直線の重力の落ち着く方向へ圧をかけられる場合ばかりではない。
そのときには擬似的な鉛直線方向を作り出す。
アレクサンダーテクニークのモンキーときいて、ぴんと来る人ならば解るはず。
横たわるときなど、この姿勢を応用すればいい。同時にイメージ力も使えば強力。

またこれもできないとき。
クライアントに違和感のない力加減で、『状態崩し』をかける。
受け側は何をされているか解らない。
身体には「このポイントを押されると簡単に崩れる」箇所がある。
そのポイントを踏まえて軽く呼吸のリズムをみながら揺する。ごく軽い圧。
その力を「波」として伝える。
すると斜めからの圧をかけられても抵抗反射が減じられる。
これは身体を落とす方向をずらされる感じの圧を受ける事で、
身体が落ちていく方向に錯覚を覚えることで起こる。

色々な実験を繰り返しより受ける側の快適さを求め続けます。
ボディワークはさまざまな工夫を盛り込める仕事だと感じます。
100人ワーカーがいればそれぞれ独自路線をきわめていかれる事でしょう。