自分の身体を自分でリリース

【 芸は身を助ける 】

ここ数カ月の間、
自分の身体を使って、日頃の疑問を仮説検証した。
身体に歪みを生じさせて、その経過を観察するものだ。
その付けで、かなりの肉体的・精神的負担を強いられた。

初めからそうなる事は承知の上でした事だが、
やっぱり後になって『馬鹿なことしたなぁ』と泣き言が出てくる。
通常、体内にしこりを着ける場合、徐々に付いていく。
骨の間際の深部層筋へとしこりを沈殿(?)させる。
身体が変調をきたす時期は多少か、またはちょっと強く痛みや不快感を感じる。
だがしばらくするとその痛みや感覚は『神経のマヒ』によって減少する。
体内に炎症している筋肉をもっても鋭い鮮烈な痛みとは感じなくなるのだ。
しこりにより血行を悪化させる事で炎症を悪化させるのではあるが、
同時に血行を悪化させる事で神経に血液が回りにくくなりマヒを生じさせる。
「痛覚」という知覚神経の一つは、運動神経よりもはるかに容易にマヒを起こす。
すでに体内にしこりを持ってしまわれている方は、ほとんどの方であるが、
マヒを起こして炎症に気づかないことの恩恵を受けている。

僕の場合、痛みのマヒがおきる筋肉硬化までは突き進めなかった。
深部層の筋肉が日頃のトレーニングにより、以外なほど柔らかかったからだ。
するとマヒしてくれない分恐ろしく痛みが出た。

ちょっと耐えきれるかどうかと思えるようなもの。

さすがに実験終了日、その日から自己調節を頑張った。
そのまんまでいると、肉体的以前に精神的にまずい状態になっていたからだ。
自分で壊したという原因がわかってなければ大変なことになっていただろう。

「昔とった杵柄?」というか「芸は身を助ける」で、
復活は4〜5日でバランスがとれはじめた。
自分で壊してみたものだから、それを組み立てる方法も的を得ている。
筋肉も「ぐにゃ」と気持ちよい柔らかさに戻れた。
カウンターストレインと姿勢法のエクササイズで復活。

だが今回、身体に悪い動き方のパターンを強制的に身につけた。
一度強制的に付けた動き方の悪癖は、運動神経が忘れない。
「この悪癖を抜いていくためには」という課題をクリアするために、
以前以上に身体の使い方を学んでいこうと思う。

窮地に追い込まれるとき、実力以上のパワーが発揮できるものだ。
そのいいきっかけづくりができたようだ。
初心に返って頑張ろう!