先日のTBSの「情熱大陸」。
フランクフルト・バレエ団の芸術監督フォーサイスにソロ振り付けを受けた初の日本人女性。
安藤洋子のソロ作品が公演されるまでレポートされていました。<安藤洋子新作ソロ」「N.N.N.N.」「QUINTETT」 2/25-28 世田谷パブリックシアター>
http://www.setagaya-ac.or.jp/sept/jouhou/03-2-4-54.html
フォーサイスは、いわばコンテンポラリーダンスの旗手。
彼の動きや概念を理解する助けとしてCD-ROMが発売され、
その中では映像を観察できます。
フォーサイスのダンスには独自の哲学と完璧主義が入り込み、
フランクフルト・バレエ団という、
まさにフォーサイスの目にとまった有能なダンサー達が再現。
コンテンポラリーダンスは、古典のクラシックバレエのようなストーリーはない。
始めてみる人にとっては『舞台上でこのダンサーは何が言いたいのだろう?』と、
つまらなそうにつぶやくこともあります。
観客側は古典バレエでしたら「見せ場」を熟知しています。
だからそこにあのダンサーはよく演じていたと評価が立つ。
でもコンテンポラリーダンスの再演は、古典バレエのようにあるわけもなく、
ストーリーや主題を追っていこうとしても、観客が各人で勝手に想うだけ。
ですがフォーサイスいわく、
「何かを考えさせるものじゃない。もっと圧倒して迫るものだ」
のような感じのことをいってました。
・・・
その感覚、感触はフォーサイスが、『動き』だした瞬間、
得体も知れず僕の目は彼から離れなくなり魔法かけられたよう。
深い事はわかりませんが「言語的な意味」がそこにあるのではなく、
言葉で語られたもの以外の情報が見る私に流れ込んでくる事を感じます。
不思議な感覚。
僕の持つ「人の動きの固定的な概念」を、
さぁ〜っと吹き消すインパクトを感じる。
まさにフォーサイスの動く身体から、
右脳でしか解し得ない情報が放たれている。
その感じは悪くない。
一瞬はっと見とれ、しばらくするとふぅっと、僕の肩の力も抜けている。
気持ちのいい身体情報を投げかけられ、感化が起こるようだ。
たまたまつけたチャンネルでフォーサイスを見つけたときには、
かなりびっくりしたしすごいラッキーだった。
ちょっとしかフォーサイス、映ってなかったけど貴重なTV鑑賞でした。
The Official Frankfurt Ballet Web Site
http://www.frankfurt-ballett.de/frame.html