ピラティスのCat Back(キャットバック)で-(2)

一見すると椎骨同士靱帯で強く結ばれているので硬く感じます。
だが実情は違います。

椎間板という椎骨と椎骨との間のクッションは、
特にその核はゼリー状で柔らかいぐにゃりとした伸び縮みする素材です。
その柔軟な素材がはさまれた脊柱で、身体の支柱ができているということ。
それは構造物として極端に不安定にもなれる。
だが不安定だからこそ、少しの動きで崩れて動きだす。
身体を少しでもずらしたりするだけで容易に動ける。
その動きは自然に動きだすような筋力で無理やり制御する動きではないから、
自力で頑張って動こうという意志もあまりなく、動いていて楽しい。
鋭敏に身体が次々と形状を変えていくので、
それをとらえ続けるように身体を制御し続けることでOK。
最初はバランスをとるための努力が必要だが、
もともとある仙骨や尾骨のバランス能力を発揮しやすくするための感覚をつかめば、
あとは自動制御されて勝手にバランスをとってくれる。
身体を移動したい方向へ2〜3ミリ倒せばそちらに無意識に歩きだす。
方向を変えるときには倒す方向を変えればいい。

ということが脊椎が柔軟である方がずっと滑らかにできる。
すごく大事なポイントです。

背骨の軸を柔らかいまま制御できれば、まさに柳のような柔軟な
しなやかさと素早さが出てくるでしょう。
押す力も一方向へと集中させることも容易ですから、強くなるでしょう。

コアの概念が僕の場合腹(=丹田周囲)におかれていて、
背骨という中心軸をピラティスではコアとも認識している、
と説かれているようでそれを理解できたことは大きな進展です。
(誤読かもしれませんがそう感じました)

いわれてみるととても府に落ちます。

まさに脊柱という脊椎の24個の骨と椎間板と、それを取り巻く起立筋や靱帯も、
身体を動かすための軸というよりも、前後左右斜めの中央に位置するコアです。
脊柱を丹田のコア(身体を使うための中心体)と同等なものと実感しました。
するとすごく身体がかる〜くなったような気持ちです。

丹田に意識がたまり過ぎていたのだと反省しました。

漫然と本を観てやっていた自分が恥ずかしくなりました。
これからは脊椎をより柔らかく動かせるためのエクササイズを
自分なりによいものを見つけ取り入れていきたいと思います。