アスリートの方は大腰筋・・・だけではね〜。-(2)

よく骨盤を取り囲む筋肉の動きを分解して考え、
実験すれば得心いきます。
私も解剖学の面から思考し至りましたから。
ですので関心のある方は腸腰筋の動きを筋の機能をとらえ、
解剖学的に追って考えていただければよいでしょう。

そして先日たまたま書店で立ち読みをしていましたら、
沖縄空手の本の中でも同様の重要性をあげておりました。
そのことにより自信を持ちました。
(でも内心その本を見つけたとき、ちょっとショックでした。
自分なりに「すごいこと見つけちゃった!」と思って喜んでいたのに!^^1)

その先生は「腸骨をぶつける」という表現を使われており、
その表現はとてもわかりやすいと思いました。

僕は腸骨をぶつける前過程に、いくつかの予備動作が必要で、
そのことに意識がとらわれ過ぎていました。
かなり複雑な筋肉の連動した動きを指示していたので、
概要を理解してくれる人も少なかった。

正確に伝えるより、情報を丸めてわかりやすく伝えるほうが通りがいいです。
ただお伝えした人に腸骨・腸骨筋をぶつけるような動きをみせて感覚が解ると、
私のいっている説明について「なるほど」と納得してくれますが。
本当に言葉で動きの概念を伝える力を持つことは、
センスが必要なのだと思います。

まだ自分の身体では突き詰めて試せていないのですが、
アスリートや武道家に必要な次の課題(ブーム?)になるのではと、
考えています。
(ただ私が言うまでもなく機知のこととして実践している方もおられる方も、
ずいぶんとおられるでしょう)

また腸骨筋の動きをよく観察し、
合わせて大臀筋などのいくつかの筋肉の協調性を考えると
なんとなく機能的にも美容的にも理想的なお尻がどんなお尻か?
というものの回答が持てまして、これも楽しいものです。

そして腸骨筋の動き仙腸関節の動きに関係します。
この仙腸関節が適度に動いている状態にするために、
骨盤調整をするほどのものです。重要なワークポイントなのです。
ですからこの腸骨筋の動きを意識的に作り出せれば、
骨盤調整をプロにしていただく費用もかかりません。

とてもすばらしいことだと思います。

ただ大腰筋の使い方以上に、腸骨筋の使い方は難しい面があります。
この腸骨をぶつける感覚を体得したい方は、
トレーナーの指導の上で少しずつ感覚をつかんでいくとよいと思います。