足部の階層化された筋肉の観察
http://bodywise.hp.infoseek.co.jp/hhpp/Foot-bone/piceffect.html
お時間がございますときに上記の絵を観ていただけましたら幸いです。
骨が中央部付近に位置し、
筋肉はその周りを幾層もの筋肉で取り囲んでいます。
骨に近い深い層の筋肉から浅い層の筋肉。
このように層状になることで、
より繊細な動く仕組みを実現させているわけです。
このたびは足部の筋肉層を観てみました。
ちなみに体全身もほとんどの箇所で筋肉が層状になっています。
ですから観ていただきましたような筋肉の層の重なりを、
体全身でも観察することができるわけです。
一般的に皮膚に近い浅い層の筋膜の癒着は解きやすいです。
表層の筋肉は皮膚呼吸により多くの酸素を貰い神経が敏感。
感じやすいものです。
ですが深い層の筋膜の癒着は、それに比べて解りにくく、
同時に解放もしにくく技術が必要となるでしょう。
そのテクニックを具体的に挙げると、
カウンターストレインや関節モビリゼーション、
Deep Tissue Massageや他さまざま。
それらを適宜組み合わせたりワーカー各自で得意な手法を採用して解放するわけです。
ただもちろん浅い層の筋肉から順を追って解いていくというやり方でも
悪くはありません。
しかし症状が厳しいときには、浅い層の筋肉を解いたとしても、
短時間でまたしこり化します。
解いて固まってという一進一退が起こり、
前進して突き進みにくくなるようです。
それは深い層の筋肉の役割には、体を支える抗重力筋群が多く関係し、
この層が解けない限り姿勢を良くしたままキープすることはできません。
つまり浅い層の筋肉だけを解いたとしても、
ゆがみやすい姿勢を作り出す筋肉が体内の奥深くにあり続けることになります。
それにより骨格で体の重さを支えられない構造体となり、
骨で支えるべき重さを筋肉を骨と同じような硬さにして支える状態が生まれます。
この状況ではまた筋肉がしこり化してしまうのも時間の問題です。
深い層の筋肉まで解放できれば、
筋膜が癒着しないよい状態をキープしやすくなるのです。
いかにして深層部位の筋膜の癒着を解放するか?
このポイントを押さえながらワークは進められていくのです。