背骨の優雅なムーブメント表現

今日ムーブメントのトレーニング中に気づいたこと。
呼吸に合わせて肩甲骨下部のコントロールすること。

体が硬いもので、背骨の動きをよりスムースにするためにはどうすべきか、
いくつものアイデアをだして試してみました。

そのなかで息を吸うときは自然に「左右の肩甲骨下端が近づく」のですが、
息を吐くときに「左右の肩甲骨下端が思っているほど離れない」ことに気づきました。

吸気とともに逆三角形状の肩甲骨の下端が、左右近づいているとき。
起立筋が緊張し背骨は硬直気味となります。

呼気とともに肩甲骨の下端が、左右離れていくとき。
起立筋は緩み背骨が動きやすくなります。

そのことがわかっているはずなのに、
実際には肩甲骨下端のコントロールが、
思ったほどできていなかったのだと気づきました。
案の定、肩甲骨の下端を意識的に呼気の際開くと、
背骨の動きがしなやかになりました。
モーションの連動性がでることで、
多くの筋肉が分化して協調して働いてくれます。
同時に呼吸の深さが増していきます。
手の動きもよくなりました。

気づかないうちに、ずいぶんと詰まった体の使い方をしていたものです。

客観的に人の肩甲骨の硬直のパターンを読み取ることは慣れていても、
自分の肩甲骨の動作状況を把握するにいたっていなかったのですね。
きっちりそのような基礎的なものを再検討していくことで、
大幅な改善が図られるように感じます。

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余談ですが、
肩甲骨がほとんど動くことができない方も多くおられます。
そうなれば背骨の動きに大きく影響が出る状況が起こります。
・・・この状況で、脊椎に負担のかかるストレッチを行うことは、
椎間板に大きな負担をかけてしまうので危険です。

肩甲骨を取り囲む筋肉群が癒着を起こした状態では、
なかなか自力でその部分を緩めるのも難しいでしょう。
肩甲骨はもともと「ぺらっ」ってめくれあがる骨です。
構造上関節部は自由な接合でとどめられていますから。
肩甲骨の癒着をリリースする方法もありますので、
整体等の先生にご相談してみてはいかがでしょう。

体の中心は胴体であり、その芯が背骨です。
体全体の健康と、脊椎の可動性や連動性は、
脊髄神経の通りや代謝にも関係して重要です。
その動きをよくすることは健康で快適な生活を手に入れる一助になるでしょう。