頚椎の強圧のリスク--(1)

今日、以前一度こちらへこられた方がお見えになられた。

どちらかの整体院で頚椎の2番が後にでっぱっていると、
押し込まれたそうです。
既に首前の胸鎖乳突筋が強く張り、
頚椎、首全体が短い。
その状態では胸鎖乳突筋、臀部筋・起立筋、僧帽筋などを深くリリースせず、
強圧を加えると思わしくない反応が出ることが多いので注意が必要です。

頚椎2番を後からのど側へ押し込まれたときのリスク。
頚椎のずれの補正を意図した行為が、
あごが強く前に突き出される結果に。
(解かれた本人は気づかないはず)
そしてのどが強く締め付けられます。
同時に頭の後頭部辺りにいく血液が減少していきます。

そのときの気分の悪さがとても強かったそうで、
解いていただいた治療院へ電話をしたところ、
解いたことにより風邪の症状が進んだのだろうとの回答。
運悪く微熱が続いていたそうなので。。。

とりあえず、その方の首の後を見せていただきました。
頭の後ろ側の付け根部分に大きなしこりがありました。
特に左側。
後頭骨が強い力で下へ引き摺り下ろされる働きがあり、
後頭部への血流が悪くなります。
そして数ヶ月前からその不調が続かれていて、
どうにか持たせてきていたところ。
既に頚椎周辺は筋硬化のダメージが溜まってます。
その弱っているときに「あと一押し」が、
危険なときがあります。

施術を行う側も一言、
「あとで何か反応が出るかもしれません。
そのときはすぐに電話をください。」
といっていただければ心強い印象が残りますよね。