脚を鍛えなくては・・・

中国拳法では体を鍛えるときの優先順位を次のように言う。
『練武先ず腿力を求む』

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すべての武術の基本は、
腿(股の付け根から足首まで)の力、つまり足を鍛えることにある。
腿を十分に鍛えれば、
五行(心臓、肝臓、脾臓、肺臓、腎臓の五臓、いわば内臓の総称)は順調であり、
六合(背中と肩、肩と肘、肘とて、腰と股、股と膝、膝と足首)のそれぞれはまさに一体として働くようになり、
動作にスピードが加わり、進むも退くもすばやく、
まさに自分の体をやすやすと動かせるようになる。
腿と脚(足首から先)と腰の三者はまさに一体であり、
腿を鍛えることの中には、脚と腰を鍛えることも含まれている。

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『中国口伝に学ぶ:武術の奥義名言集/永井義男』より

脚が鍛えられていなければ、
上半身がいくら強くても地面から押す力を伝播させることができない。
だから思ったほど重い力を発揮させることができない。

そして脚をみれば相手が次にどういう手で出るのか、
上半身を見るよりも明らか。
相手の上半身を見ていると、
手練で幻惑させられるが、
足を見ればその重心の移りで次の手がわかる。

足腰が運動不足や老化にともない一番先に弱っていく。
大腿直筋の筋肉量が減少していくことは、
データで証明されている。

とにかく脚を腰ともども鍛えること、
これこそが強さと若さのシンボルといえるでしょう。

ただ脚を酷使して鍛えればいいわけではなく、
要領よく科学的に鍛えていくことが大切です。
脚を間違えた形でトレーニングすれば、
健康を損ねます。
諸刃の剣でもありますが、
運動不足は明らかによくありません。

寝る前に少しでもお散歩する習慣をつけたいと思います。