体の使い方や姿勢は固定観念的に決め付けないで

■理想的な体の使い方とは?
■または理想的な椅子の座り方とは?
■理想的な歩き方とは?
・・・

その理想的な一定の回答「らしきもの」はあると思います。

ですがその理想的な使い方とされるものも、
たいていは暫定的なものだと思います。

理想的な使い方は、
力学的な作用の力のモーメントが関係していますし、
骨の体の支える力を引き出せるようにする。

ですがそれらを計算しながら姿勢を正してみても、
最初は都合がよく楽な感じがしますが、
時機にまた居心地が悪い感じになることが多いもの。

そうなったら少しずつまたやり方を変えていくことが必要です。
固定観念的に、偉い先生が言うからこの姿勢でよいのだろう、
というようにその姿勢や動きで固定させるとなにかと後悔することがあります。
もちろん先生方のおっしゃるやり方を参考にするのは大切なことです。
ですが最終的にはそのような一般論的な作法を噛み砕いて、
自分なりのアレンジをしてください。
自分の体を知り心地よさを求めて試行錯誤するのです。
その試行錯誤は、長い目で見れば大きな進化につながるでしょう。
その試行錯誤中のトライ&エラーの数と、
目からうろこが剥がれ落ちる体験は比例して起こるでしょう。

考え方をいつまでも固めきらないことは、
優柔不断さをあらわすものではありません。
その人の若さと未来の可能性を示すものです。