ソケイ部内側の痛みケアの間違いと正解

知人の相談より。

「ストレッチ等を行っているのに、
いったんソケイ部の内側に引き連れる痛みを感じると解消されないのだが」

歩いていて普通に歩いているだけならば、
あまりその痛みを感じることもない。
だが理想的なウォーキングスタイルに変えていくと、
ソケイ部内側に引き連れる痛みを感じる。
最初は左側のみだった。
だが5日ほど時間がたつにつれ、
右側もその痛みを感じ始めた。

だからその引き連れたソケイ部が緩んでいないから、
仰向けで膝を胸に近づけるストレッチを行ったり、
立った状態でソケイ部分を伸ばす。
少しは改善が見られたが、
本調子とはいいがたい状況。

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私がボディチェックで見てみる。

ソケイ部内側のつまりが問題の一端ではあるが、
そこは痛みの感じられる原因の本体ではない様子。

小臀筋と中臀筋のつまりにより起こっていたものだった。
ここが原因であれば、
この部位にアプローチするしか効果的な対処法ではない。
知人が行っていた対処法は大腿直筋や内転筋そして恥骨筋をリリースする方法。
だから一瞬よくなるような気がしたが、
痛みの発生にかかわる本体は改善されていない。

おかしいな〜ということで
私のところへ遊びにくるついでに相談に乗りました。

ポイントをはずさなければ簡単に結果が出ます。
横向きに寝てもらい両足の間にクッションを挟んでもらう。
そして中臀筋と小臀筋を100回〜200回ほど「トントン」たたきました。
力を加える方向性を間違えず、リズミカルに。

柔らかくなる度合いを見ながら行います。
やりすぎ中臀筋と小臀筋が柔らか過ぎては(×)。
バランス力がいい人は特に注意。
歩き方を忘れた感覚に陥ります。
ですが理想的に脚を使いこなせる人は、
この感触で使えているわけです。
人は鏡のように磨かれた股関節の球状面を、
絶妙に乗りこなす力を、本来持っています。

ですがその試練はまたの機会に。
そうなる手前の硬さを残します。

自宅でもそのケアはできますから、
時間をかけて改善させるようにするようにとアドバイス

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中臀筋等がリリースされると腰の筋肉の張りがみるみる減少します。
腰をなんら触ることなく柔らかできます。
そうして腰の過緊張がなくなり、
姿勢も楽によい状態になります。

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間違えば長引きますが、
正解ならば、
意外にカンタンにケアできる例でした。