体育の時間にしてほしいこと

本当に子供の頃の『体育』。
その時期に体の使い方がわかっていたならば、
そして姿勢の大切さが理解できていれば、
まったく異なった体になっていたことでしょう。

現在子供時代をすごす人たちにとって、
今が終生にわたる体の原型を造っていると、
理解できれば幸いです。

子供に対して体の使い方をレクチャーをする場合にも、
子供だまし通用するものではありません。
昔、私が受けた学校の体育。
その存在自体が、疑問でした。
『体育』になっているような気がしませんでした。
「体をそれで育てられるの?」と子供ながら感じ、
納得できないがゆえに退屈な時間でした。
お陰で常に体育はひどい成績でしたが気になりません。

子供の頃から合理的に考えていて、
自分に必要なものかどうか吟味しています。
価値あることと納得できるものであれば、
誰よりも目を輝かせてその時間を楽しみにしていたでしょう。

ムーブメントを取り入れたボディワークを取り入れた方には、
私が言う意味がわかっていただけるでしょう。
体育の時間には特別なトレーニングを受けた、
ボディワークの先生が担当する時間を入れてほしかった。

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肋骨の形状が左右整っている人を見ることはほとんどない。

それは左右の利き手側の大胸筋が強くなり、
利き手と反対側の大胸筋は弱くなる。
大胸筋の付着点は肋骨にある。
だから大胸筋のありようによって「上部肋骨」の形状のずれが生じる。

それに肋軟骨部分。
左側肋軟骨の変形が著しい人が多い。
その変形理由は諸説ある。
そのひとつは腸の働きが悪くなって横隔膜下側にガスが溜まりだし、
内臓側から常に外側に押される力が及ぼされて変形するという。
確かに左側にこのしゃくれあがった変形を多く見ることができ、
右側の腸の働きも悪い方の場合には、
右側の肋軟骨もしゃくれあがるように大きな変位が見つけられる。

筋肉の硬さがあればかえって、
形状の悪さが目立たないのだ。
筋肉が柔軟に変われば変わるほど、
肋骨の形状がはっきりと見て取れる。

自分の肋骨の形状をみる。
かつてないほど筋肉が柔らかくなり、
肋骨のあり様が手に取るようにわかる。
決してほめられたものではない。
以前より悪くなっていた形跡はないが、
子供の時分に体が弱かったハンディがまだ残っている。
そんな負の遺産を感じます。

子供時代、
自分で体を悪くしていたことに気づきませんでした。