大腰筋が張っているかどうか?
それをチェックするためには、
大腰筋の圧痛点を押す必要がある。
だがそれ以外の方法もある。
大腰筋の右側が硬い場合、左の大胸筋が硬くなる。
大腰筋の左側が硬い場合、右の大胸筋が硬くなる。
つまり対角線上にある大腰筋と大胸筋の硬化パターンを見て取れる関係。
柱が立っている間に対角線に板を筋交いとして渡すのとそっくり。
利き手が右の人は、右の大胸筋が硬くなることが多い。
それにより左側大腰筋が硬くなっている。
だから大胸筋の左右の硬さをチェックすれば、
大腰筋の方さ状況を推し量れるのです。
このような対角線上にある2つ以上の筋肉間のネットワーク。
大腰筋と大胸筋の関係は、ワーク屋さんならば誰でも知っているはず。
もちろん他の筋肉にもそのような関係を見つけられます。
ときとして筋同士の流れが「螺旋が走るネットワーク関係」のときもあります。
筋肉は骨をはさんで実にうまく作られてると感動を覚えます。
このような筋肉の相関関係を意識的に使いこなせるようになることで、
美しいバレエなどの踊りの表現が可能となり、
ピッチングなどの破壊力に繋がります。
この筋肉の相互関係に興味がある方は
【FNC理論】について掘り下げて調べてみましょう。
画期的なエクササイズをかなえてくれます。
リリースでは大腰筋と大胸筋では両方とも同時に解いていくか、
大腰筋の解放を先行しましょう。
大胸筋を先に柔らかくしてしまうと、
一時は調子がいいものです。
ですがすぐに呼吸が浅くなりだします。
大腰筋の強力な筋肉の縮小力により、
大胸筋も大腰筋の影響下にあり支配されています。
大腰筋を解かないで置いて大胸筋のみを解くと、
大胸筋が大腰筋方向へ引きずり落とされるようになります。
この点は要注意!!
ワークをするときに、筋の相互関係を知っていれば便利です。
怪我をして痛みがあるとき、
その患部の炎症部分に直接触らないでもケアができるためです。