『1回〜2回で対応できないの?』の解答

ワークを1回〜2回で対応できないの?
と聞かれることがあります。

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私が母の体をケアしていくに従い、
膝の痛みや右かかとの痺れなど取れると、
「ほら、治った!」と母自身はいいます。

私は間髪要れず「ちっとしか治ってない!!」
と言います。

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自分の技術で可能な理想体調まで持っていくこと。
そういう目標値を立てます。

母の体を観察します。
ここが旅の始まりです。
そして目標値に向かって歩んでいく道順を選び距離を把握します。

まだまだ目的地まで遠いところにいる。
それなのに少しの改善でもう大丈夫だと喜ばれるとき。

共に喜びたい気持ちもありますが、
気を引き締めてリードしていかなければいけません。

フルマラソンを走り出して3キロくらいしか走っていないのに、
「もうすぐゴールだ!」といわれると頭が混乱するのです。
楽なレースができる自信はない。
走りきれるまでどんなトラブルがあるかわからない。
それをかいくぐって知恵を絞って進まなければならない。

そう気合を入れて取り組んでいる場合、
自分が望んでいる状態を理解してもらえないことが悲しい。
自分の説明力不足を棚に上げた話で恥ずかしいですが。
数十、数百の情報をどう処理して伝えればいいのでしょう。
画期的な工夫が必要です。

正確にわかりやすく伝える書式が必要です。
[一般の方にもわかりやすく]。
すると専門用語が使えないことがネック。
高い伝達コストは実用性が損なわれます。
どうにかしたいことです。

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私の頭の中で求める姿に到るには、
たいてい1回〜2回の作業で終わりません。

ワーク費用や苦労を考えると短い回数で済ませたい。
私が歯医者に行くときそう感じますし。

ボディワイズでは初回のボディチェックで
体全体に分布する圧痛箇所をチェックされます。
その思わぬ不快感が体のそこかしこにあることを知る。
すると簡単に済ませられないと把握できると思います。
あとはワークに価値を見出されるかどうか、
お客様の判断にかかっていることなのです。

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母のために1回〜2回の対応で済ますことは手抜きとしか思えません。
自分なりに理想状態へと書き換えるまで対応したい。
技術力が足りなければ、
補えるよう研究します。

正直な自分の切望から、
ワークは始まるもの。

そういうものなんだなぁ。
そんな気持ちを再認識しました。