ヨガマットの丸まったものを利用して肋骨部分リリース

関根の協力を得て上半身のリリースを試行。
上半身を解放するとき。
肋骨部位が硬化著しいと、
非常に解けにくい。
それに深部まで肘などで圧をかけようとすると、
肋骨などに悪影響を及ぼしかねない。

だが呼吸器の状態を改善して肺を正常に機能できるように
改善するためには、
この肋骨部分が緩んでいくことは避けては通れない。
理想は生まれて半年以内の赤ちゃんのようなもの。

十分に下腹部が呼吸とともに上下する。
そしてその動きを追って連動して胸が動く。
このリズム。

腹が硬くなったり腰が硬くなると、
胸の乳部より上の肩周辺が呼吸で上下する。
胸肋関節の動きも悪いので肋骨の開閉差が少ない。
みぞおち部分の上下する横隔膜の動きも少ない。
上記のような苦しい面が出てきてしまう。

横向きに寝てもらいワークをする方法で、
肋骨をより可動域が大きく立体的に捉えることが可能。
だが横向きになることは、体の不安定さを伴う。
つまり仰向けやうつ伏せのように倒れる心配がない状態ではなく、
『倒れる状態』にあるのだ。
その倒れる心配により反射的に身を固める。
するとからだにこわばりのよろいを、
着られてしまうことになってしまう!

このよろいは肋骨部分を緩めるための阻害要因。
意外なほど大きな影響を持つはずだと考える。

ないほうがよい。

だからヨガマットを丸めてポール状にしたものを利用して、
どうにかこの倒れないようにする反射を抑えられないか?
そう考えたのです。

胸の前の胸骨にポールが当たり支えになるように。
ヨガマットのラバーだけではあたりがきついかもしれない、
それに支えの太さが足らないので毛布をぐるぐる巻きにして調整。

かなり独自の路線。

私が予想していたよりも下回る成果でした。
ですが一定の改善はあったように感じました。
過大な好転予想をしたことによる下方修正でした。
受けての関根にとっては横向きに寝るときよりも、
「安定感があり体が緩んだようだ、
その分だけリラックスできて快適だ」とのこと。

またこのポジションは「鎖骨の動きが非常に大きくすることができる」特徴があります。
胸鎖関節や肩鎖関節部分に癒着が進んでいる人には、
解きやすくできる姿勢でしょう。
ただ背部の肩甲骨も大きく動かせますが、
はがしにくい体勢です。
その点は工夫が必要です。